絶景の庭園から 明日がみえますか? ― 2020年05月24日
昔、初めてヴェルサイユ宮殿を訪問した時、宮殿そのものよりもお庭に圧倒されてしまいました。
特に、「緑の絨毯」とも呼ばれる、中央部分の芝生。全長335m、幅40m。その両側に彫刻を配して圧倒的スケールでした。やるなー、ルイ14世とやら。
我が家の車1台が停められる広さを誇るお庭に、私も芝生を植えてみました。
少し違う。。なんだか違う。。。いーや、全然違うではないかあ!って・・・
でもガーデニングって楽しいですよね。(新型コロナ期間、やること庭の雑草むしり・・そればっかり)西洋の庭園も美しいのですが、今は日本庭園にも惹かれています。
日本の庭園って、大名庭園(普通、お城の近くにある)とか、お寺の庭園なんか有名所ありますよね。日本三名園と呼ばれる金沢市の兼六園、岡山市の後楽園、水戸市の偕楽園は全ていわゆる大名庭園。
お寺の庭園では、やはり京都市でしょうか。龍安寺方丈石庭、詩仙堂(一乗寺)、高桐院(大徳寺塔頭)などなど数多あります。
あと、美術館ですがお庭で有名になった島根県の足立美術館もスゴイですね。私、横山大観画伯、好きなので、そりゃもーたまりません(^^)/
私の故郷、和歌山市にもいい庭園がいくつかあります。
① 番所庭園 日本遺産「絶景の宝庫 和歌の浦」
万葉ゆかりの地でもありまして、神亀元年(724年)に、はるばる平城宮から聖武天皇が、お供の公家・宮廷人達と、和歌の浦に行幸されましたが、藤原卿がここ番所庭園の北側に広がる海「雑賀の浦」の漁火を見て、詠まれたと言われている次の歌は有名です。↓
紀の国の 雑賀(さひか)の浦(うら)に 出(い)で見れば
海女(あま)の燈火(ともしび) 波の間(ま)ゆ見ゆ
「番所庭園」は「番所の鼻」といい、平坦で海に長く突き出た地形のため、江戸時代に紀州藩が海の防備見張りのため遠見番所を設けた場所の一つです。(番所は十数か所あったといいます)
ここはその中でも、和歌山城に最も近い番所として重要でした。米国ペリーの来航(嘉永六年・1853年)を機に、紀州藩も本格的に海防に取り組み始めました。翌年、安政元年(1854年)に家老三浦長門守御持場「元番所お台場」が、庭園大芝生の所に構築されました。
その後、遠見番所は鷹の巣山頂(場所は近くです)へ移転したので、ここは「元番所」とも呼ばれたそうです。
↑ 私もそうなのですが・・・明日が見えない人、多くいらっしゃいますよね。
↓ 明日はどっちだーっ! (明日のジョー?)
低めの黒松と石が不規則に並んだ、芝山の眺めは白砂青松(白砂青松とは白砂と青々とした松で造形したもので、日本の美しい海岸の風景を見立てているそう)の様にも感じられます。
島根県の足立美術館の白砂青松を思い出したりも致します。
芝生だけでなく珍しい紀州青石(緑泥片岩)の海岸美も、素晴らしいです。
② 「養翠園庭園」 番所庭園から車で10分あれば行けます!
紀州徳川家・第十代藩主徳川治寶により造営された大名庭園です。
松を主体として約33,000㎡の広さがありますが、ユニークなのは海の面している立地から、池に海水を取り入れた汐入りの池。これは珍しい!
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