Jazz この1枚 この1曲 George Mraz In Duet With Roland Hanna ‎– Porgy & Bess Summer Time2020年08月02日

8月に入りまして、梅雨も明けいよいよ夏真っ盛りです🌴
だからというわけもないのですが(いやちょっと意識してます)。好きな曲「Summer Time」です。
レコードで持っています。初めて聞いたのはかすかな記憶ですが、多分渋谷のジャズ喫茶「メアリー・ジェーン」。アバンギャルドなジャズを中心に聞かせるお店で、オーネット・コールマン、ジョン・コルトレーン、セシル・テイラーなどの合間にこのレコードがかかった瞬間、正直ほっとして、そしてはっとしました(^^♪
かかるのはたいていA面、そして1曲目が「Summer Time」この演奏です!ピアノとベースという最小限の楽器構成。「ポギーとベス」(Porgy and Bess)はジャズで多くの吹込みがあり、私もマイルス・デイビスの名盤を筆頭にかなり聴きました。で、やっぱり一番好きなのがこのジョージ・ムラーツとローランド゙・ハナのデュエット盤でございます!
トリオ・レコードの発売で日本制作。録音技師も日本人、及川公生氏で録音がまた素晴らしい!ジョージ・ムラーツのよく歌うベースとローランド・ハナのまろやかなピアノ。く~、たまらん!
ジャケットも映画なんかでよく見かける、消火栓でしょうか?壊れて水が吹き出し中。よくわかりませんがなんか下町っぽくていい感じのデザインが好きです。


「ポギーとベス」(Porgy and Bess)は、アメリカの作曲家ジョージ・ガーシュインが死の2年前にあたる1935年に作曲した3幕9場からなるオペラで、劇そのものを私は見たことないです。ミュージカルの先駆的な存在だそうです。1920年代初頭、アメリカ南部の町で暮らす、貧しいアフリカ系アメリカ人の生活を描き、ジャズや黒人音楽のイディオムを用いて作曲されています。我々日本人にはかなり遠い、異文化の世界と言えるでしょう。しかし、曲を、演奏を聴くとなんとなくイメージできてしまいます。。演奏はピアノとベースですが、オペラですし例によってほんとは歌詞があります。

Summertime
作曲 George Gershwin  作詞 DuBose Heyward, Ira Gershwin

Summertime
And the livin’ is easy
Fish are jumpin’
And the cotton is high

Your daddy’s rich
And your mamma’s good lookin’
So hush little baby
Don’t you cry

One of these mornings
You’re going to rise up singing
Then you’ll spread your wings
And you’ll fly to the sky

But till that morning
There’s a’nothing can harm you
With daddy and mamma standing by

ローランド・ハナというピアニスト、お顔はかなり個性的に濃いのですが、作曲しますとクラシックの小品を思わせる曲もあってなかなか好きですね。トリオ演奏もいいのですが、ジョージ・ムラーツとのデュエットが相性抜群でした。
日本で、ローランド・ハナさん見かけたことあります。大阪市にあるJazz Club Over Seasです。
ジャズピアニストの寺井尚之氏がオーナーのお店で当時、本町通り(大阪府東警察署の向かいぐらい)に面したお店でした。(現在堺筋本町駅近くに移転)
そのお店の前をいつも歩いて当時勤務していた学校まで通っていたのですが、帰り道に通りかかりますと、道路に面したガラス窓の横にピアノが置いてあって、ハナさんが演奏されていたのです。一瞬、目があった気がします。気持ちよさそうに演奏されていました。きっと「Summer Time」に違いない!よほどそのまま、お店に立ち寄ろうと思ったのですが。。。その日は外から少しの時間見つめて・・・帰りました(-"-)
結局、生演奏を聴くこともなく時は流れ、ローランド・ハナさんは亡くなられました。
元のJazz Club Over Seasはその後、ドトールコーヒーになり(帰り道よく立ち寄りました)、そこもなくなって今は新しいビルが建っているようです。
時は移り、町並みも変わる。でも「Summer Time」を聴けば、あの日の夏の暑さと共に、いろんな思い出が蘇るのでございます。

夏の花 「ひまわり」2020年08月03日

5月に書いたブログで、元薬師寺跡のホテイアオイを夏には見学に行きたいと書いたのですが、橿原市のホームページによりますと、新型コロナウイルスの影響により今年は植付け中止だそうです。そうなんだ。。。残念です💧
でも多年生植物のように植えっぱなしというわけではなく、毎年ボランティアの方々が植え付け作業を行われていたんですものね。
真夏に咲く花は春と比べて限られています。夏に元気をもらえる植物の代表といえばやはり「ひまわり」でしょうか。
以前、旅行代理店で勤務している頃、和歌山市発のバスツアーで兵庫県の佐用町南光ひまわり畑に行くツアーを企画したことあります(^^)/
花見のバスツアーの定番と言えば何といっても桜ですが、桜は開花時期を予想して出発日設定するのがなかなか難しいです。(近年よく開花時期ずれる・・・)
佐用町南光ひまわり畑では夏の間、楽しめるように時期をずらして開花するよう植え付けを設定して下さっていてツアー出発日を決めるのが楽でした(^^♪

今年は、自宅から車で30分ほどで行ける和泉リサイクル環境公園にひまわり見学に行ってまいりました。

ここは産業廃棄物の最終処分場でした。埋立が全て終了してその跡地を、「自然あふれる、憩いの空間」として「処分場跡地のリサイクル」という形で再生した場所です。四季折々のお花が楽しめる公園です。で、入場無料!
  ↓ 園内マップ 木陰の休憩スペースにベンチもある

ひまわり畑、他に私の家の近くですと大阪府堺市の「ハーベストの丘 ひまわり畑」なんかもいいのですが、入園料が大人1,000円(-“-)

ひまわりはキク科の一年草の植物で、漢字で「向日葵」。花は黄色で、種は食用となります。ニチリンソウ(日輪草)、ヒグルマ(日車)、ヒマワリソウ(日回り草)といういい方もありますが、とにかく夏に太陽の方を向いてという漢字が好きですね。英語ではサンフラワー(Sunflower)、フランス語ではソレイユ(Soleil)、やっぱり太陽ですね~

で、ひまわり畑ってけっこう映画のシーンで使われています。何といっても一番有名なのはイタリア映画ですが、映画タイトルはそのもズバリ、「ひまわり」 ↓
ヴィットリオ・デ・シーカ監督、ソフィア・ローレン、マルチェロ・マストロヤンニの競演、ヘンリー・マンシーニの甘く切ないテーマ曲が有名な、戦争で引き裂かれた悲しい愛の物語。1970年の洋画興行ランキング5位を記録。今年、公開から50年の時を経てHDレストア版として復活だそうです。映画のシーン、広大なひまわり畑はウクライナの首都キエフから南へ500キロほど行ったへルソン州で撮影されています。
知らなかったのですが、ひまわりの種子生産量はウクライナ が世界一で、二位がロシア (ヒマワリはロシアの国花)だそうです。 なんかイメージ違う。。。

日本映画では何故か?クライマックスシーン、主人公が亡くなるシーンがひまわり畑ってのが多いですね~!

「星守る犬」 監督:瀧本智行
原作は村上たかしさんの漫画、村上さんの漫画はなんせ、ナンセンスギャグ漫画「ナマケモノが見てた」の印象が強く、ストーリー漫画と言われても・・・と思いつつ、よく練られたストーリーに感動しました。犬がカワイイ💛
  ↑ 死体が発見されるところからお話は始まるのですが・・・
映画の方はちょっと微妙かも。ひまわり畑のロケ地は北海道の名寄市日進地区の道立公園「サンピラーパーク」です。
 ↑ 主演は西田敏行さん 終の場所となるはひまわり畑

「瞬間少女」 監督:清水健斗
命の期限が迫った少女たちが入院している病院を抜け出して、やりたいことや、やり残したことを叶えていくというストーリーで、やっぱり最後にひまわり畑。ひまわり畑のロケ地は群馬県の「大岩フラワーガーデン」です。

今年は、全国各地のひまわり園も、「密」になるという理由で閉園のところもあるかもしれません。また、とにかく暑いです!熱中症にも気を付けて!ですね~💦

Jazz この1枚 この1曲 Bill Evans ‎– Quintessence Bass Face2020年08月08日

ビル・エバンスのアルバム「Quintessence」
  ↑ 昔のLPレコード、日本版には帯とよばれる紙が縦にかけてありまして、主にコピーライター?の方がその音楽内容の宣伝を書いていますが、これが「く~、たまらん!」のが多かったです(^^)/ これにつられて買ってしまう・・
曲はB面2曲目、つまりアルバムを締めくくる最後の曲ですね。「Bass Face」が好きです。
この曲はケニー・バレル作曲ですが、アルバムのメンバー、ベースのレイ・ブラウンがずいぶん気にいっているようで自己名義のアルバムでも結構演奏しています。
しかしながら私的には「Quintessence」の演奏が一番のお気に入りです。
ビル・エバンスのアルバムは何といってもトリオ演奏の諸作の評価が高く、それ以外の編成ではジム・ホールとのデュエット作、「Undercurrent」などが高評価されています。
 ↑ このジャケットが幻想的でいいという方多いのですが、私はちょっと怖いです・・(-"-) 水着じゃなくて服のまま水面下。これはどうみても水死体では。。
ホーンが入るのは珍しいですし、フレディ・ハバートのトランペットが鋭い「Interplay」とジェレミー・ステイグのフルートがバイオレンスな「What's New」ぐらいでしょうか?

このアルバム、「Quintessence」は、あまり高評価でも人気盤でもないのですが、ベテランプレーヤー達の成熟した演奏がたまりません。
「Bass Face」ではレイ・ブラウンのベース、その上を各プレイヤーが次々とまるで走馬燈のように切なく名人芸のソロを奏でます。これぞジャズ!心に染み込んでくる味わい深いハードバップジャズ。。。タイトルの「Quintessence」は物事の本質という意味ですが、5人(Quintet)の(Essensce)、Quintet-Essenceが、く~、たまらん!37分間の演奏ではありませんかー(^^♪

Bill Evans ‎– Quintessence
Recorded (May 1976) 1977年発売
収録曲
A-1 Sweet Dulcinea
A-2 Martina
A-3 Second Time Around
B-1 A Child Is Born
B-2 Bass Face

メンバーはビル・エバンスと組むのは異色なのですが名人揃い
Harold Land (ts -A1,2,B1,2)
Bill Evans (p)
Kenny Burrell (g -A1,2,B1,2)
Ray Brown (b)
Philly Joe Jones (d)

私、1980年から社会に出て働き始めました。このレコードが発売された1977年、大学2年生か~
何も考えていなかったあの頃。(いや、今もたいして変わらないか・・・)

突然ですが、この1977年にタイムスリップしてみたくなりました。
事件として、「有珠山噴火」「日航機ハイジャック」「長崎市でバスジャック」など。乗り物が乗っ取られる事件が世界中でも多発していたようです。ハイジャック防止法というのが成立しています。
気象衛星「ひまわり」打ち上げ、アメリカの大統領はジミー・カーターが就任。白黒テレビ放送が廃止(完全カラー放送へ移行)・・・そうなんだ。
スポーツでは、日本人初のプロサッカー選手、奥寺康彦選手誕生、プロ野球では王貞治選手が対ヤクルト戦でホームラン世界新記録の756号を達成!これを球場で見ました!選抜高校野球大会は和歌山・箕島高校が7年ぶり2度目のセンバツ優勝。うん、強かったぞ!
キャンディーズが日比谷野外音楽堂で行われたコンサートで「普通の女の子に戻りたい」と解散することを宣言。はい、戻って下さいね。
新潟市で横田めぐみさんが下校途中に北朝鮮の工作員に拉致される!オイヽ(`Д´)ノ もうそろそろいい加減にせんか~!
和歌山県有田市で集団コレラが発生!ありました!あの時は驚きました!(私、和歌山県人だったので)
しかし、今の新型コロナのパンデミックと比べれば、一瞬の出来事だったのですね。。。

全てがアナログで、コンピュータはありましたが、パソコンなどどこにもないあの時代。インターネットなど、スマートフォンなど影も形もないあの時代。駅には伝言板があったあの時代。やはり懐かしいなあ。。

個々の出来事・事件は調べないと思い出せません。
ビル・エバンスを聴きながら、当時住んでいた東京渋谷の下宿、広尾の商店街、高輪台の学校、恵比寿の居酒屋でのアルバイトなど、やはり走馬灯のように切なく思い出されるばかりでございます。

蓮の花 Lotus Blossom2020年08月10日

盛夏、そしてお盆ですね。うちは毎年お寺様の来られるのが早くて、昨日お墓に行って、本日の朝にはもうお寺様がいらっしゃってのお勤めが終わりました。
今年は新型コロナの影響で、お寺様も僧侶の各家庭への盆参りを止めるところやら、様々な対応があるようです。。。

この盛夏の季節、お寺(あるいは仏教)と一番似合うお花、それはなんといっても蓮の花でしょう。
奈良県で蓮の有名なお寺におじゃまして参りました。仏教では、蓮の花の特性から清らかな花として古来より大切に育てられています。蓮は土ではなく泥から芽を出し美しい花を咲かせます。その姿は混沌とした俗世の苦しみの中から現れ、人々を救うみ仏の姿になぞらえられています。仏様の台座に蓮が用いられていることからも、仏教では蓮が大切にされてきたことがわかります。蓮の花言葉は「清らかな心」です。
蓮の花は午前中に花をひらき、午後には花をとじてしまいますので拝観されるなら午前中がよいでしょう。

奈良県五條市の生蓮寺です。高野山真言宗の寺院で古くから安産、雨乞い、晴れ乞い祈祷の請願所でした。嵯峨天皇の皇后懐妊苦悩の時、地蔵菩薩に祈願をこめ、皇子安産報謝のためにその地蔵をこの寺に安置したのがはじまりだそうです。
私が訪問したのは7月ですが梅雨の長雨が続いていまして、ご覧のテルテル坊主です(^^)/

弘法大師空海が高野山に行く道すがら立ち寄ったことから「寄足山(よらせざん)」と呼ばれる生蓮寺は、お寺の名前にちなんで、いろいろな種類の蓮を育て、いまでは120品種300鉢になるそうです。

現在の本尊地蔵菩薩坐像は像高328センチで、永禄13年(1570年)の銘があります。
(堂内撮影ご許可いただきました。)
生蓮寺 蓮の襖絵です。↓

奈良県奈良市の喜光寺です。↓ 聖武天皇がご本尊をおまいりされたところ、ご本尊から不思議な光が放たれ、聖武天皇は大いに喜ばれ、「歓喜の光の寺である」として「喜光寺」の名を賜ったと伝わります。和歌山市在住の友人が蓮の花が見たいとのことで、それならばと2010年に訪問して以来久しぶりに訪問させていただきました。
お寺の歴史は古く奈良時代までさかのぼります。現在では高架道路のすぐ横という立地ではありますが、かつては大阪と奈良をつなぐ旧奈良街道の北に位置し、交通の要衝として多くの人びとが往来する場所でした。
この地域、古くから菅原の里とよばれ、和歌にもよまれた景勝地であり、『万葉集』にも「大き海の みなそこ深く 思いつつ 裳ひきならし 菅原の里」(石川女郎)と詠まれ、「菅原や伏見の里」は枕詞にもなっています。
また奈良時代の高僧、行基菩薩が養老5年(721)に創建。東大寺大仏建立のための布教活動の拠点とした寺であり、行基菩薩はこのお寺で入滅されましので、行基菩薩入寂の寺として2014年平成26年)には行基堂を建立されました。 ↓

本堂は、東大寺造営の際の大仏殿の雛型として建てられたとの伝承から「試みの大仏殿」と呼ばれています。

2010年(平成22年に初めて訪問した時、ちょうど南大門を復興されたばかりでした。
あれからもう10年ぶりなんですね・・・・実は前回は7月に訪問して、その時の方が蓮はきれいでした。このブログの写真は今年のと前回のと混ぜてアップしています。
でも写真も、思い出も色あせることはございません・・・


現在のご本尊は阿弥陀如来、脇侍は勢至菩薩坐像、観世音菩薩坐像です。
(堂内撮影ご許可いただきました)

弁天池には睡蓮も咲いています。↓

境内には室町後期から江戸末期にかけて約150体の石の仏様もおわします。
その中の一体、「春日地蔵」です。↓
錫杖を逆手に持って肩にかけ、横を向いておられるお姿です。春日大社の第三殿、天児屋根命(あめのこやねのみこと)が、本地仏の地蔵菩薩の姿で春日山から雲にのり、地獄に人びとを救いにむかわれる姿だそうですが、お顔がなかなかしゅっとしておられる(^^)/

今は、自宅でこの文章書きながら、Jazz聴いてます(^^♪
曲はもちろん「Lotus Blossom」🎵 ええ、あるんですよ。蓮の花が~
演奏はKenny Dorham Quartet、アルバムは「Quiet Kenny 」で、ジャズを聴き始めたころ購入した1枚です。邦題が「静かなるケニー」とついていて、ジャズってけっこうやかましい音楽だと思っていたのでなんかタイトルに惹かれて買いました。曲はケニー・ドーハムが作曲しています。
ドーハムは蓮だけにハスキーなトーンで印象的なメロディから、トランペットソロを展開します。アルバム全体としても、癒し系の音色で統一されていて心が落ち着きます。
御大、ソニー・ロリンズの「Newk's Time」に収録されている「Asiatic Raes」って曲名違いますがドーハムの「Lotus Blossom」と同じですよね。なんで曲名違うんだろう?「Asiatic Raes」の方は意味がよくわかりません・・・

 ↑ こちらはケニー・バレル1995年録音のギター・トリオ作品。シンプルに美しいメロディーが紡がれていきます。曲は上記のドーハムの曲ではなく、デューク・エリントンの片腕と称されたビリー・ストレイホーンの作品です。ストレイホーン自ら愛奏したそうです。
耽美的な美しさに満ちていて、こちらの方が東洋的な蓮の花に相応しい曲と演奏かも・・・

ジャズ界における「犬」対「猫」の覇権争い2020年08月12日

Spotify でジャズを聴いているわけですが、やはりかつてのパッケージのあった商品、レコード、CDが好きな私。。。
どうしてもアルバム、そしてジャケットにこだわってしまうのであります。今回はジャケットデザインのこだわりで、人物でも風景でもなく、アニマルに焦点を当ててみました。
平和国家日本はペット王国でもあります。様々な生き物が家庭で飼われていますが、もちろん人気は「犬」・「猫」です。いや、一般社団法人 ペットフード協会の2019年(令和元年)全国犬猫飼育実態調査によりますれば「猫」977万8千頭、「犬」879万7千頭と猫派が多くなっています。そしてこの数字は実は少子化の続く日本で15歳未満の子供の数に比べ、ペットの数のほうが多くなっているのだそうです。。。

ジャズ・アルバムのジャケットにも猫が登場していることが結構多いです。なぜなのか?
英和辞典によれば、「Cat」はジャズミュージシャン、広くはジャズ狂を意味するアメリカのスラングだそうです。どうしてそう言われるようになったのか定説はないようですが、よく言われるのは、「ジャズミュージシャン猫達が集会するように、夜な夜なジャズクラブに集まり気まぐれに演奏することからきているのではないか」ということのようです。ここに「ジャズ = 猫」の公式が定まりました。
 ↑ジミー・スミスの代表作の一つ。タイトルもそのもズバリ 「The Cat」
ラロ・シフリンの編曲・指揮によるブラス+リズムのオーケストラの中を、縦横無尽にオルガン弾きまくり、「The Cat」という曲も入ってます!黒猫が夜の雰囲気で貫禄十分

では、犬はどうなんだ?犬が登場するジャケットはないのか?という追求から、ここにジャズ界における犬と猫の覇権争いが起こったのであります。(あ、そこの貴方あまりのくだらなさに読むのやめようとしてますね。。。確かにあなたにとって何の利益ももたらしませんが・・・)

 ↑ 1981年リリース作品、日本のキーボード奏者、大徳俊幸による「SKIFFLIN'」です。
まあ、いわゆるフュージョン系ライトメロウ・ジャズ。
どーです。(ジャケットね) 犬ならではの波打ち際をかける姿!いいではありませんか?犬の飼い主なら誰でもが憧れる、ノーリードで、ワンコと波打ち際で戯れる。。え?戯れるなら人間の彼女がいい?まだまだ青いな。。夜のイメージの猫にできるか!?えー、どーだっ!
 ↓ 猫2匹で登場
(上)はこれまた名盤、トミー・フラナガン、ジョン・コルトレーン、ケニー・バレルらによる「The Cats」、おお、ちゃんと複数形になっている~
(下)はギル・エバンス、スティーブ・レイシーらによる「Paris Blues」
ジャケットは猫だが曲に猫はいない・・・演奏はさすがの難解さだが鋭い!

 ↓ 犬2匹で対抗! 黒のラブラドール・レトリバーとゴールデン・レトリバーかな?
実はミュージシャンあまり存じ上げず、ジャケ買いしてしまった一品。でもカワイイでしょ?「春犬」っていうアルバムタイトルなのかグループ名なのかも、何だかほのぼのとかわいい。

マイフェイバリット、アルトサックス奏者、ジャッキー・マクリーンのデビュー作も猫ジャケット!
通称「猫のマクリーン」。マクリーンが飼っていた猿と写っている「猿のマクリーン」というのもあるが、私は猿が苦手なのでここでは取り上げない・・・

正直、ここまで登場の猫はちっともかわいくはない。むしろちょっと怖いとお嘆きの貴女、大丈夫ですよ~。猫様って、お写真はどうしてもね~・・・これがイラストになると
 ↑ シェリー・マンの「More Swinging Sound」、猫がシャンデリアにぶら下がってスイングしてるイラスト、ほーら、カワイイでしょー💛
スイングしなけりゃジャズじゃないって・・・猫じゃないんですがこのジャケットも楽しさあふれて秀逸です。↓ ハンプトン・ホーズの「Everybody Likes Hampton Hawes」

それではここいらで、人(ミュージシャン)と猫のツーショットを。
↓ ベース奏者、レッド・ミッチェルの「Presenting Red Michell」です。
おーい、猫君、カワイイがこれでは、楽器が演奏できんぞ~💦

対抗して人(ミュージシャン)と犬のツーショットで。
 「The Cat」のジミー・スミスの「Back At The Chicken Shack」です。犬は猟犬なのでしょうが、こんなボーっとしたまぬけ顔でお仕事大丈夫なのか?
 ↑ ならば、こちらはいかがでしょうか?ジャスティン・コフリンの「Dedication」 彼はピアニストに何人かいらっしゃる視覚障がい者の一人です。しかしながら盲目であるという障がいを乗り越えて、ストレート・アヘッドでメロディ・センス抜群の演奏を聴かせてくれます。写真に写っているのは彼の盲導犬なのでしょう。きっちり仕事はさせてもらいます。

ジャズ界における「犬」対「猫」の覇権争い。 いよいよ判定の時でございます!
私の一番好きなアルバムジャケットはこれ ↓ です!
純粋なジャズではないのですが、ハーモニカ奏者リー・オスカーの「Those Sunny Days」
いかがですか?ハーモニカに腰かけて犬に寄り添う猫、こんなカワイイジャケット、めったにないですよ~(^^)/ 音楽もジャケット通りほのぼの系で癒されます。結論、仲良し二匹で「引き分け~✌️」。。。。

日本の「ボロブドゥール」奈良市と堺市の「土塔」とは?2020年08月14日

私、いわゆる観光資源の中でもちょっとミステリアスなものが好きでして、奈良市ではここですね!周辺、有名なお寺など集中していますが、奈良市の方もあまりご存じないという「頭塔」。
以前(2010年)に訪問して以来の再訪です。
 ↑ 上空からの写真が欲しくて・・・パンフレットの写真を使わせてもらってます。
(私が、ドローン飛ばしたわけではないです💦)
日本の「ピラミッド」という方もおられますが、仏教遺跡ということからも日本の「ボロブドゥール」という方がぴったりでしょう!
世界遺産で大規模な仏教遺跡「ボロブドゥール寺院遺跡群」は、インドネシアのジャワ島中部に位置し、大乗仏教を奉じていたシャイレーンドラ王家によって、ダルマトゥンガ王治下の780年頃から建造が開始され、792年頃に一応の完成をみたと考えられています。
ボロブドゥールは、寺院として人びとに信仰されてきましたが、通常の寺院のように内部空間を持たないのが際だった特徴となっています。最下層に一辺約120mの基壇があり、その上に5層の方形壇、さらにその上に3層の円形壇があり、全体で9層の階段ピラミッド状の構造となっています。この構造は、仏教の三界をあらわしているとされています。
  ↑ 「ボロブドゥール寺院」
  ↓ 奈良市の「頭塔」です。(奈良市高畑町921)
奈良町へ向かう清水通りに入ってすぐ右手の小高い丘で、東大寺の真南と言ってよい場所(東大寺南大門の南約950m、新薬師寺から西北約700m)に位置しており、国の史跡に指定されています。かつては全体が鬱蒼とした森でしたが、2000(平成12)年復元・整備が完了し、北側半分には方形7段の土塔の姿が蘇っています。

767(神護景雲元)年、東大寺二月堂修二会の創始者、実忠が建立したといわれる土の仏塔です。造塔の目的は諸説あります。恵美押勝の乱後に称徳天皇が懺悔の意味で国家安穏を祈って造営したとする説が有力だそうですが、パンフレットによりますれば、五重塔などと同じく仏舎利を収める仏塔と考えられるとあります。また、藤原広嗣の怨霊によって殺害された、奈良時代の僧玄昉の頭部を葬った塚であるとの伝承もあります。「玄昉の体が筑紫から飛来し5カ処に落ちたが、首が落ちた地に墳廟が造られ頭塔と呼ばれた。後の各書で首落下地伝承地は分岐するが、ほとんどは興福寺域内とされている。」ドトウがなまってズトウとなって伝説ができた?

頭塔の形は独特であり、 大きさは一辺32m、高さ10m。方形で7段あるうち奇数段には浮彫りや線彫り石仏が配置されています。天平時代のもので、三尊仏や独尊仏・五尊仏など、天平仏画にもよくみられる図案です。オリジナルは第1・3・5・7の奇数段に各11基ずつ、計44基が配置されていたと考えられていますが、1977(昭和52)年、当時すでに地表に露出していた13基に加え、その後の発掘調査であらたに発見された石仏を加えて、現在22基が重要文化財に指定されています。
 ↓塔の上部は距離があり視認が困難ですが、下部の方は尊像が拝観できるのもいくつかあります。現在、デッキ式見学路が整備され、周囲を見て回ることができます。復元された北側には、見学小広場も設置されています。またこの頭塔の内部に、創建当初の塔があることも判明しています。
↑ (写真上 西面 浮彫如来及両脇侍二侍者像)
(写真下 東面 浮彫如来及両脇侍二侍者像)
この石仏群のうち1基は大和郡山城の石垣に使用されているそうです。
  ↑ 頭塔 入り口
数ある奈良の有料観光施設での中で、見学に際して、頭塔入口斜め向かいの仲村表具店さんに申し出ると、入り口扉の鍵を開けに来てくださるという古風な拝観システムがたまりません(^^)/
協力金 1人300円 見学時間 09:00~17:00
この日は仲村表具店のおばちゃんが、「暑い中、よう来はったねー」と歓迎してくださいました。
いただいたパンフレットには「見学希望の方は隣接するホテルウエルネス明日香路フロントまで」とも書かれているのですが残念ながらホテルは現在休館中です。
※ 奈良文化財研究所のこちらのページから詳しい発掘調査資料がダウンロードできます。
これは感動もんです!

 ↓ 大阪府堺市の「土塔」です。こちらを訪問するのは今回が初めてでした。
奈良時代の僧、行基が建立したとされる四十九院のひとつ大野寺の仏塔です。平安時代の「行基年譜」には727(神亀4)年の起工とあり、奈良の頭塔より約40年古いことになります。鎌倉時代の「行基菩薩行状絵伝」にも、本堂・門とともに「十三重土塔」と記された塔が描かれています。
発掘調査によって土を盛り上げた一辺53.1m、高さ8.6m以上の十三重の塔で、各層には瓦が葺かれていたことがわかりました。
現在の姿は全体を盛土で保護し、十二層まで復元したものです。
奈良市の頭塔は石仏が44基もありそこがポイントですが、こちらには石仏はなくて、ポイントは全面に葺かれた約60,000枚もの瓦ですね。文字を記した瓦が1,300点出土、そのほとんどが人名で行基と共に土塔を建立した知識と呼ばれる人々の名と考えられ、男女を問わず僧尼や氏族の名前も見られるそうです。刻書瓦780点、 「神亀四年」銘軒丸瓦2点、刻書須恵器4点、皇朝十二銭2点、附として刻書瓦のうち文字の判読できないもの294点の計1082点が国の重要文化財に指定されました。古代の文字資料がこれだけまとまって出土する遺跡は珍しいそうで、1953(昭和28)年に国の史跡に指定されています。2009(平成21)年、復元整備されて創建当時の姿が再現され、同時に立体模型や土層の断面展示、発掘調査の状況を再現したコーナーもできています。
 ↓ 同じ敷地内公園に隣接する池に水鳥の姿も・・
どちらもユニークな建築物ではありますが、石仏が配されている分、奈良市の「頭塔」の方が楽しめました。堺市の土塔の出土品は堺市博物館に保管されているそうです。でも堺市の土塔の方も史跡公園として整備・開放されていて無料ですし、説明板も丁寧です。

 ↓ 道路向かいが土塔山野寺、門が閉ざされており拝観できなかったのですが、高野山真言宗の寺院で、本尊は十一面観音。寺暦や規模など詳細は不明ですが、境内には古い礎石が残っているそうです。

インドネシアの「ボロブドゥール寺院遺跡群」より日本の両塔の方が成立時期は早いのですが、この内部空間を持たない「土塔」という形式は世界的にも、そして日本でも他に類例が見られません。
造塔の目的は同じなのでしょうか・・・?
そしてなぜこの形式は発展したり、多く造塔されなかったのでしょうか・・・?

タイトルには日本の「ボロブドゥール」奈良市と堺市の「土塔」と書いたのですが、日本の方が成立が古いのですから、むしろインドネシアの「土塔」、「ボロブドゥール遺跡」とすべきですね~😁

ジャケットを巡る夏の旅 或いは 思い出の夏2020年08月22日

一年で最も開放的な季節「夏」なのに・・・最も似合わない「マスク」着用して毎日のうだるような暑さにぐったりです。熱中症も危険でとても屋外を出歩けやしません。
せめてレコードジャケットで「夏の旅」。↓ 松岡直也氏はラテン・ジャズ・フュージョンの巨匠でした。前立腺癌のため2014年に逝去されましたが、私にとって最も夏を感じさせてくれるミュージシャンでした。この「夏の旅」のジャケットいかがですか!イラストですが広角ショットの様な広がりが。
レコードの帯を残してあります(^^)/
書かれている宣伝コピーは、「忘れていた、いつでもここにあったのに・・・・。」故郷への帰省なのでしょうか。
8月、どこまでも青い空に堂々の入道雲と一筋の飛行機雲が。場所はどこなのでしょうか?きっと信州長野県あたり、山々は南アルプスでしょうか。レトロなバスから、着物姿の女性が降り立ったばかりなのでしょう。
でもこの停留所の近くには青々とした田園風景が、まだまだ広がって人家は見えません。暑い中日傘をさしながらまだ歩かねばなりません。。。
ジャケットの裏面もこの風景の延長でして ↓ 繋げると
アルバム・タイトルから曲名まですべて日本語で「夏」をテーマにしています。
A-1. 日傘の貴婦人 
A-2. 田園詩 
A-3. 夏の旅  
A-4. 風のしらべ 
B-1. 虹のしずく 
B-2. 雲のゆくえ 
B-3. <Interlude> 
B-4. 虚栄の街 
B-5. Uターン
ちゃんと、ジャケットデザインがアルバムの音楽内容を表現していることがわかります。
松岡直也氏のアルバムは他にも、とにかく夏にピッタリなのが多かったですね。(ラテン・ジャズ・フュージョンというジャンルから当然ですが・・・)
イラストレーター・漫画家わたせせいぞう氏とのコラボレーション作品なんかも、おしゃれにマッチしていました。わたせせいぞう氏のイラストは、およそ日本とは思えないおしゃれなリゾート地に、おしゃれなサマースーツを着たカップルなんかが、よく登場してそのイラストを初めて見たときは、勝手にイメージできるそんなライフスタイルを超うらやましー!と思ったものでした。

やはり夏のお昼間に聞くのはフュージョン系がいいのではないでしょうか?今でもそう思います。70年代から、ジョー・サンプル、アール・クルー、エリック・ゲイル etc. 随分流行りました。あの頃、ジャズ喫茶でもよくかかっていましたが、現在にいたってあれは一時期の気の迷いだったーとか言って、冷めてしまわれたジャズ喫茶の経営者の方も居られますが。。。

↓ こちらも日本のフージョングループ T-SQUARE( 1988年まではTHE SQUARE)の Lucky Summer Lady です。 夏と言えばビーチですよね
砂浜になぜか鉄棒のようなものがあり、風が吹いているのでしょう。スカートを抑えています。
しかし、このジャケット裏面に、おっ!😁とくる仕掛けがありまして。。。 ↓
はい、ジャズマニアの皆さんもこの裏ジャケットだけで購入に走ったと聞いております(^^)/
↓ こんなのも。おなじ路線です。T-SQUARE Make Me A Star
こちらは裏側に仕掛けがあるわけではないです。ただこのモデルの女性がアグネス・ラムという方で当時、水着姿だけで一斉を風靡していました(^^)/ 

このジャケット ↑ T-SQUARE Magic ですが、レコードの場合この黄色→で示したところから開封いたします。そうしますとお尻ではなくて、実は砂漠なんだよ~という仕掛けでした( ´艸`)
CD や Spotify にはできないこのアルバムアート!懐かしい。

↓ こちらも腕利きの日本人ジャズプレイヤーが結成したフュージョン・バンド Native Son のアルバム Resort です。日本からは遠い中南米バハマ辺りのイメージです。
曲名は
A-1, BAY STREET TALKIN'
A-2, NITE OF LIMBO
A-3, MIDNIGHT CRUISING
B-1, CARIBBEAN MANATEE
B-2. FANTASIO CARIOCA
B-3., UNDER THE BAHAMIAN MOON
いかがですか。やはりリゾートをテーマにしたコンセプトアルバムであることがわかります。
各曲、特に1曲目とかそりゃもうブレイクから入る渋いフュージョンがたまりません~。
Native Son は他にも グループ名のデビュー作 Native Son や 次の作品 Savanna Hot-Line も演奏は大好きなのですが、ジャケット・デザインがむさくるしいおっさんが水遊びしてたり、アフリカの大地を歩きながら演奏している写真などで、ここでは取り上げない(-"-)

フュージョンではなく、リリカルなフリューゲルホーンを聴かせるアート・ファーマーの日本制作盤「思い出の夏」です。 ↓
「思い出の夏」は、Michel Legrand 作曲で、同名のヒット映画のテーマ曲です。多くのジャズマンが取り上げています。
ジャケットは、彼女がかぶっていたのであろうお帽子に、セピア色の彼女の写真を添えて、このわざとらしさが、く~ったまらん!

これらの音楽を聴きつつ、遥かな空や海、田園風景、山々。そしてかつてその時間を共有しながら、一緒に旅した人に想いを馳せる毎日でございます。