Jazz この1枚 この1曲 George Mraz In Duet With Roland Hanna ‎– Porgy & Bess Summer Time2020年08月02日

8月に入りまして、梅雨も明けいよいよ夏真っ盛りです🌴
だからというわけもないのですが(いやちょっと意識してます)。好きな曲「Summer Time」です。
レコードで持っています。初めて聞いたのはかすかな記憶ですが、多分渋谷のジャズ喫茶「メアリー・ジェーン」。アバンギャルドなジャズを中心に聞かせるお店で、オーネット・コールマン、ジョン・コルトレーン、セシル・テイラーなどの合間にこのレコードがかかった瞬間、正直ほっとして、そしてはっとしました(^^♪
かかるのはたいていA面、そして1曲目が「Summer Time」この演奏です!ピアノとベースという最小限の楽器構成。「ポギーとベス」(Porgy and Bess)はジャズで多くの吹込みがあり、私もマイルス・デイビスの名盤を筆頭にかなり聴きました。で、やっぱり一番好きなのがこのジョージ・ムラーツとローランド゙・ハナのデュエット盤でございます!
トリオ・レコードの発売で日本制作。録音技師も日本人、及川公生氏で録音がまた素晴らしい!ジョージ・ムラーツのよく歌うベースとローランド・ハナのまろやかなピアノ。く~、たまらん!
ジャケットも映画なんかでよく見かける、消火栓でしょうか?壊れて水が吹き出し中。よくわかりませんがなんか下町っぽくていい感じのデザインが好きです。


「ポギーとベス」(Porgy and Bess)は、アメリカの作曲家ジョージ・ガーシュインが死の2年前にあたる1935年に作曲した3幕9場からなるオペラで、劇そのものを私は見たことないです。ミュージカルの先駆的な存在だそうです。1920年代初頭、アメリカ南部の町で暮らす、貧しいアフリカ系アメリカ人の生活を描き、ジャズや黒人音楽のイディオムを用いて作曲されています。我々日本人にはかなり遠い、異文化の世界と言えるでしょう。しかし、曲を、演奏を聴くとなんとなくイメージできてしまいます。。演奏はピアノとベースですが、オペラですし例によってほんとは歌詞があります。

Summertime
作曲 George Gershwin  作詞 DuBose Heyward, Ira Gershwin

Summertime
And the livin’ is easy
Fish are jumpin’
And the cotton is high

Your daddy’s rich
And your mamma’s good lookin’
So hush little baby
Don’t you cry

One of these mornings
You’re going to rise up singing
Then you’ll spread your wings
And you’ll fly to the sky

But till that morning
There’s a’nothing can harm you
With daddy and mamma standing by

ローランド・ハナというピアニスト、お顔はかなり個性的に濃いのですが、作曲しますとクラシックの小品を思わせる曲もあってなかなか好きですね。トリオ演奏もいいのですが、ジョージ・ムラーツとのデュエットが相性抜群でした。
日本で、ローランド・ハナさん見かけたことあります。大阪市にあるJazz Club Over Seasです。
ジャズピアニストの寺井尚之氏がオーナーのお店で当時、本町通り(大阪府東警察署の向かいぐらい)に面したお店でした。(現在堺筋本町駅近くに移転)
そのお店の前をいつも歩いて当時勤務していた学校まで通っていたのですが、帰り道に通りかかりますと、道路に面したガラス窓の横にピアノが置いてあって、ハナさんが演奏されていたのです。一瞬、目があった気がします。気持ちよさそうに演奏されていました。きっと「Summer Time」に違いない!よほどそのまま、お店に立ち寄ろうと思ったのですが。。。その日は外から少しの時間見つめて・・・帰りました(-"-)
結局、生演奏を聴くこともなく時は流れ、ローランド・ハナさんは亡くなられました。
元のJazz Club Over Seasはその後、ドトールコーヒーになり(帰り道よく立ち寄りました)、そこもなくなって今は新しいビルが建っているようです。
時は移り、町並みも変わる。でも「Summer Time」を聴けば、あの日の夏の暑さと共に、いろんな思い出が蘇るのでございます。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://fukubukuro.asablo.jp/blog/2020/08/02/9274565/tb