Jazz この1枚 この1曲 Bill Evans ‎– Quintessence Bass Face2020年08月08日

ビル・エバンスのアルバム「Quintessence」
  ↑ 昔のLPレコード、日本版には帯とよばれる紙が縦にかけてありまして、主にコピーライター?の方がその音楽内容の宣伝を書いていますが、これが「く~、たまらん!」のが多かったです(^^)/ これにつられて買ってしまう・・
曲はB面2曲目、つまりアルバムを締めくくる最後の曲ですね。「Bass Face」が好きです。
この曲はケニー・バレル作曲ですが、アルバムのメンバー、ベースのレイ・ブラウンがずいぶん気にいっているようで自己名義のアルバムでも結構演奏しています。
しかしながら私的には「Quintessence」の演奏が一番のお気に入りです。
ビル・エバンスのアルバムは何といってもトリオ演奏の諸作の評価が高く、それ以外の編成ではジム・ホールとのデュエット作、「Undercurrent」などが高評価されています。
 ↑ このジャケットが幻想的でいいという方多いのですが、私はちょっと怖いです・・(-"-) 水着じゃなくて服のまま水面下。これはどうみても水死体では。。
ホーンが入るのは珍しいですし、フレディ・ハバートのトランペットが鋭い「Interplay」とジェレミー・ステイグのフルートがバイオレンスな「What's New」ぐらいでしょうか?

このアルバム、「Quintessence」は、あまり高評価でも人気盤でもないのですが、ベテランプレーヤー達の成熟した演奏がたまりません。
「Bass Face」ではレイ・ブラウンのベース、その上を各プレイヤーが次々とまるで走馬燈のように切なく名人芸のソロを奏でます。これぞジャズ!心に染み込んでくる味わい深いハードバップジャズ。。。タイトルの「Quintessence」は物事の本質という意味ですが、5人(Quintet)の(Essensce)、Quintet-Essenceが、く~、たまらん!37分間の演奏ではありませんかー(^^♪

Bill Evans ‎– Quintessence
Recorded (May 1976) 1977年発売
収録曲
A-1 Sweet Dulcinea
A-2 Martina
A-3 Second Time Around
B-1 A Child Is Born
B-2 Bass Face

メンバーはビル・エバンスと組むのは異色なのですが名人揃い
Harold Land (ts -A1,2,B1,2)
Bill Evans (p)
Kenny Burrell (g -A1,2,B1,2)
Ray Brown (b)
Philly Joe Jones (d)

私、1980年から社会に出て働き始めました。このレコードが発売された1977年、大学2年生か~
何も考えていなかったあの頃。(いや、今もたいして変わらないか・・・)

突然ですが、この1977年にタイムスリップしてみたくなりました。
事件として、「有珠山噴火」「日航機ハイジャック」「長崎市でバスジャック」など。乗り物が乗っ取られる事件が世界中でも多発していたようです。ハイジャック防止法というのが成立しています。
気象衛星「ひまわり」打ち上げ、アメリカの大統領はジミー・カーターが就任。白黒テレビ放送が廃止(完全カラー放送へ移行)・・・そうなんだ。
スポーツでは、日本人初のプロサッカー選手、奥寺康彦選手誕生、プロ野球では王貞治選手が対ヤクルト戦でホームラン世界新記録の756号を達成!これを球場で見ました!選抜高校野球大会は和歌山・箕島高校が7年ぶり2度目のセンバツ優勝。うん、強かったぞ!
キャンディーズが日比谷野外音楽堂で行われたコンサートで「普通の女の子に戻りたい」と解散することを宣言。はい、戻って下さいね。
新潟市で横田めぐみさんが下校途中に北朝鮮の工作員に拉致される!オイヽ(`Д´)ノ もうそろそろいい加減にせんか~!
和歌山県有田市で集団コレラが発生!ありました!あの時は驚きました!(私、和歌山県人だったので)
しかし、今の新型コロナのパンデミックと比べれば、一瞬の出来事だったのですね。。。

全てがアナログで、コンピュータはありましたが、パソコンなどどこにもないあの時代。インターネットなど、スマートフォンなど影も形もないあの時代。駅には伝言板があったあの時代。やはり懐かしいなあ。。

個々の出来事・事件は調べないと思い出せません。
ビル・エバンスを聴きながら、当時住んでいた東京渋谷の下宿、広尾の商店街、高輪台の学校、恵比寿の居酒屋でのアルバイトなど、やはり走馬灯のように切なく思い出されるばかりでございます。