映画で旅する世界遺産 第7回 中国 麗江古城 ― 2020年07月14日
題名は『三国志演義』の関羽が一時仕えていた曹操のもとを出奔して旧主劉備にもとへ帰った故事小説『千里走単騎』からだそうで、映画では中国最古の仮面劇と言われている「儺戯(ノウシイ)」で演じられています。
高倉健主演の「君よ憤怒の河を渡れ」は中国で累計8億人の観客を動員して空前の大ヒットとなったと聞いたことがあります。亡くなった時も中国側からの追悼が凄かったですよね。
↓ 北国で漁師をしている高田(高倉健)には、東京で民俗学を研究している息子・健一(中井貴一)が居ます。しかし、長年の確執があり疎遠になっていました。健一の妻・理恵(寺島しのぶ)から健一が病で倒れたと聞き、見舞いに行きます。
仏教や道教の仏像もあり、少数民族によって書かれた麗江壁画が残っていますが、この麗江の最大の特徴は、8世紀、現在の青海省付近から南下してきたと言われている少数民族ナシ族の「トンパ文字」かと思います。映画では残念ながら紹介されませんでした。。。
トンパ文字は現在、世界で唯一の「生きた象形文字」とされ2003年、ユネスコの世界記録遺産に登録されました。
ネット上で日本語 → トンパ文字変換サイトがありまして(^^♪
自分の名前を変換した結果がコレ ↓ いかがですか?カワイイでしょ
↓ 通訳ガイドを雇います。そりゃ~そうでしょうね。
映画で旅する世界遺産 第6回 イタリア トスカーナ地方 ― 2020年07月12日
私、ヨーロッパのお国の中ではスペインとイタリアが好きなんです。世界遺産の国別登録件数も1位がイタリアで55件(同じく中国が55件)3位がスペインで48件とトップクラスの両国です。特にイタリアは初めて行ったのが40年ほど昔、その旅行中にパスポートを盗難に遭うという悲劇(いや喜劇か)的事件がありまして、再発行されるまで長期滞在を余儀なくされました。それでイタリア各地をぶらぶら。。。(^^)/
(ほんとは日本領事館のあるミラノに滞在してなさい!と警察で言われたんですけどね。。。)それ以来、大好きなお国となりました。(いやほんとですよ~)
首都、ローマやヴェネチアも良いですが、トスカーナ地方(フィレンツェやピサもこの地域)がいいですね。映画の舞台はこのトスカーナ地方の世界遺産ヴェローナとシエナです。
映画のタイトルは「ジュリエットからの手紙」です。 (はい、例によってネタバレとなります)
ヴェローナには、英国の作家シェイクスピアの戯曲「ロミオとジュリエット」の舞台となったジュリエットの家があります。日本では「ロミオとジュリエット」として知られていますが、ジュリエット(Juliet)は英語で、イタリアではジュリエッタ(Giulietta)です。
イタリア語アルファベットにはJ他5文字がないそうで、このあたり荒木飛呂彦先生の「ジョジョの奇妙な冒険」でイタリアを舞台とした第5部では「ジョジョ」「JOJO」が「GIOGIO」と表記されていました。。
この部分、映画の作り話でなく本当なんです。いや驚きました~
対応言語はイタリア語に限らず、英語やドイツ語、そして日本語もOKだということで、世界各国から寄せられる恋の悩みに対応しています。
恋に悩んでいる方は、ジュリエットの秘書に相談してみてはいかがでしょうか?
そして何と現地まで行かなくても、ホームページでもしくは郵送で受け付けています~(^^)/
宛先:
Club di Giulietta
via Galileo Galilei, 3 – 37133 Verona,
Italy
お大師さまは今なお、高野山 奥之院で祈りをささげられています。
お大師さまは、あなたの胸のうちをお聞きくださいます。
お大師さまに あなたの悩み、苦しみ、楽しいこと、うれしいことをそっと聞いていただきましょう。
きっとお導きくださいます。
映画で旅する世界遺産 第5回 沖縄「勝連城」 ― 2020年06月30日
15世紀半ばから約450年間、沖縄には首里城を中心とした王国がありました。「琉球王国のグスク及び関連遺産群」は、2000年にユネスコの世界文化遺産に登録されています。
構成資産は沖縄県に点在する次の9資産です。
今帰仁城跡(なきじんじょうあと)
座喜味城跡(ざきみじょうあと)
勝連城跡(かつれんじょうあと) ← 映画ではこちらが舞台です
中城城跡(なかぐすくじょうあと)
首里城跡(しゅりじょうあと)
園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん)
玉陵(たまうどぅん)
識名園(しきなえん)
斎場御嶽(せいふぁうたき)
私、以前は洋画ばかりだったのですが最近、邦画よく見ます。特にいわゆる「地方創生もの」として作成された作品はその地元の風景・景観その美しさにちょっとした旅行気分を味わうことができます。そしてその場所に行ってみたいという気分にもなります。(それが映画の狙いの一つでもあるんでしょうが・・(^^)/)
世界遺産登録の目的は保護と保全ですので、なかなか映画のロケ地で使用というのも難しいとは思うのです。特に日本では・・・でもこの「勝連城跡」は屋外の遺構でロケ地としていいですね。
阿麻和利が居城した城と伝えられる勝連城跡は、沖縄の城の中で最も古く、築城は12世紀頃から始まっていたと伝えられています。現在の規模になったのは14世紀ごろのようで、阿麻和利は護佐丸を滅ぼし、さらに琉球統一をめざし国王の居城である首里城を攻めましたが、1458年に大敗して滅びたそうです。
↑ 負けず嫌いの華那は資材運びや、のぼり旗の制作も頑張ります。
↑ 作業後の飲み会で、この勝連城跡からなんと古代ローマの貨幣出土したと聞かされます。
沖縄県のうるま市教育委員会は、世界遺産「勝連城跡」の2013年度の遺構調査で、ローマ帝国のコイン4枚が出土したと発表しました。X線による画像確認などを行った結果、銅貨4枚が3~4世紀のローマ帝国のコインと判明。皇帝らしき人物の肖像や複数のアルファベットが確認されたということです。ローマ帝国のコインが出土するのは、国内で初めてだそう!勝連城跡にかかわる人物が、例えば南アジア島嶼地域や、西洋世界との接点を持つどこかで入手したと考えられています。
これは何と~!埼玉県秩父市や奈良県などで日本の古代通貨、富本銭や和同開珎などが発掘されたのとはまた違う歴史の面白さがありますね~(^^)/
↑ う~ん! 美しい空と海。プロジェクトも完了が近づきます。
しかし、ちょっとした行き違いから美鈴と華那は感情がもつれてしまい、華那は急遽、東京に帰ることに。
↑ 心配した仲間たちが二人のために特別なライトアップを用意します。
お互いに心情を吐露して・・・よかった。よかった。
↑ ボランティアプロジェクトも大成功。
私、沖縄を初めて訪問したのは40年ぐらい前になります。その時訪問したグスクは中城城跡(なかぐすくじょうあと)で、まだ世界遺産ではありませんでしたが、とても記憶に残っています。
↓ こちらは登録資産の今帰仁城跡(なきじんじょうあと)三山時代の北の覇者、北山王の居城です。私が訪問したのは2月ですが、咲いているのは桜です(^^)/
今帰仁城跡からは、琉球王朝発祥の地と言われる、伊是名島と伊平屋島の島影が正面に見え、晴れた日には与論島を見ることもできるそうです。起伏にそってゆるやかな曲線を描く城壁は、1500mの長さ。優美な姿で、ちょっと中国の万里の長城を思わせます。
実は他の城(グスク)もそうなのですが、基本的には遺構です。首里城も跡(すなわち遺構)が世界遺産です。
2019年に、世界遺産が2か所、火災にあう事件がありました。この沖縄の首里城とフランスはパリのノートルダム大聖堂です。首里城は正殿が跡形もなく焼け落ちました。
ノートルダム大聖堂の方は屋根の尖塔が崩落しました。世界遺産の建造物が崩れ落ちる映像に、衝撃を受けました。
しかしながら首里城は石造りの基礎部分や柱穴、溝など地下の遺構部分が「琉球王国のグスクおよび関連遺産群」の一つとして世界遺産に登録されており、1992年以降に復元された建物は、世界遺産の構成資産ではありません。
世界遺産に対する被害は文化庁によりますと、全焼した正殿の地下の遺構表面に2カ所の損傷を確認したが、面積は全体の0.05%とわずかなため「世界遺産の価値に与える影響は軽微」としています。
↑ これが世界遺産の遺構だ!
焼失した正殿や北殿などの復元建物については、再建時の資料が残っているため「復旧可能」とユネスコには報告。世界遺産の価値を分かりやすく伝える施設としてまた再建するそうです。
↑ 復元建造物とはいえ、見事な建物でした。。。またの再建を!
2000円札の絵柄にもなっている守礼門(懐かしい・・沖縄では今でも流通しているのだろうか?)「琉球は礼節を重んずる国」という意味だそう。中国王朝に向けてのメッセージだったとされています。火災の影響はなかったそうですがこちらも世界遺産ではありません。
↓ こちらは世界遺産登録資産 園比屋武御嶽石門
守礼門と歓会門の間にある石でできた門です。軒があり、まるで木造建造物に見えますが、近づいてみれば琉球石灰岩で作られていることに気づきます。国王が外出するときに安全祈願をした礼拝所で、形は門になっていますが。。。人が通る門ではなく、いわば神への「礼拝の門」!
新型コロナウイルスの影響もありました。。首里城ホームページによりますと、6月12日から正殿遺構等も公開されるそうです!
頑張れ世界遺産!
ジャズと映画 part3 坂道のアポロン ― 2020年06月16日
映画「坂道のアポロン」を観ました。アニメもありますが実写版です。
2018年公開映画ですので、全然旬な話題ではないのですが。。だって知らなかったんですもの。だってその頃はまだ忙しかったんですもの。。。
原作は小玉ユキさんによる漫画で、「このマンガがすごい! 2009」オンナ編で1位を獲得、第57回小学館漫画賞一般向け部門を受賞というなかなかの作品だったのでございます。
(以下、どうしても多少ネタバレになります。。。)
青春映画ですね。人間関係は、概ねこんな感じ。
ピアノ ドラム ボーカル
西見 薫→ 友情 ←川渕 千太郎← 幼馴染💛 迎 律子
↓尊敬 ↓💛 ↑親子
桂木 淳一←💛友里恵 迎 勉
トランペット 画学生 ベース
💛関係が典型的でわかりやすくてイイですね~ 薫は律子に💛です
東京のドクター、西見薫はピアノが特技らしく病院で子供に頼まれてちょこっと弾いてみたりしています。彼の机の上には高校時代の写真とロザリオが飾られています。。↓
時代設定とロケ地も最高です!(原作者の出身地)
1966年初夏、男子高校生・西見薫は、横須賀から長崎県の佐世保市にある佐世保東高校に転校、「坂道が忌々しい・・」とつぶやきながら通学している所から物語は始まります。
薫は学校の屋上で誰もが恐れる不良、千太郎と運命的な出会いをします。
薫はクラシックピアノが好きなのでした。↓
転校して、クラスメートからは「東京の方から来た、ぼんぼんらしかよー・・・」と陰口をたたかれる中、クラス委員の律子が親切なので、「レコードが買えるところは?」と聞きますと、「うちの家においでよ~」と言われて「それはいくらなんでも早すぎでは~💦」と思いつつ、お家に行きます。するとお家がレコード屋さん!というおちですね。 このレコード屋さんというのがイイですね。
そーそー。この時代、町には本屋さんがあるように、レコード屋さんがあったんですよ。
#1 モーニン(Moanin')
#2 サマータイム(summertime)
#3 いつか王子様が(Someday
My Prince Will Come)
#4 バット・ノット・フォー・ミー(But
not for me)
#5 バードランドの子守唄(Lullabys
of Birdland)
#6 ユー・ドント・ノウ・ホワット・ラブ・イズ(You don't know what love is)
#7 ナウズ・ザ・タイム(Now's
the time)
#8 ジーズ・フーリッシュ・シングス(These
foolish things)
#9 ラヴ・ミー・オア・リーヴ・ミー(Love
me or leave me)
#10 イン・ア・センチメンタル・ムード(In A Sentimental Mood)
#11 レフト・アローン(Left
Alone)
#12 オール・ブルース(All
Blues)
高野山と犬たちのお話 ― 2020年06月06日
私、ラブラドールレトリバーの黒犬を飼っていたことがあります。
名前はジョンと名付けました。
犬の名前としては、最も平凡と思わせて・・・私が好きなジャズプレイヤー John William Coltraneから名付けてます(^^)/ 色も黒ですしね~。
↑ 犬のジョン 在りし日の雄姿 ↑ ジャズプレイヤーのジョン 在りし日の雄姿
ええ、犬・猫は好きですね。猫を飼ったら、マイルスって名前つけるつもりです。(マイケルじゃないですよ。)はい、ジャズトランぺッター Miles Dewey Davis III からパクります。
でもどっちかといえば、私には犬の方がなついてくれる気がします。
高野山の麓、九度山町に世界遺産の登録資産にもなっている、古刹「慈尊院」(弥勒菩薩の別名)があります。
こちらのご本尊は弥勒菩薩様ですが、秘仏で何と21年に一度の御開帳です。(21年に一度桧皮屋葺替の際、ご本尊をお移しのために。弘法大師空海の命日が21日ということに因んでとの説もあり)
はい、前回の御開帳の際、拝観させていただきました~!(^^)!
この国宝仏ですが、専門家の眼に初めて触れたのは、昭和35年(1960)のことだそうです。国宝に指定されるほどの見事な傑作仏像が、新たに発見されるなどということは、めったにある事ではないと思います。
明治17年(1884)、国より調査依頼を受けたアーネスト・フェノロサと岡倉天心が、法隆寺夢殿厨子と救世観音菩薩像の公開を法隆寺に求め、長い交渉の末、公開されたという事件に匹敵するのではないでしょうか。(現在、救世観音菩薩は春・秋年2回御開帳)
昭和に入ってからの発見では、昭和12年(1937)の興福寺(旧山田寺)仏頭の東金堂本尊台座下からの発見にも匹敵するかと。(こちらは仏頭のみ。現在は興福寺国宝館にて常時拝観可能です。)
話が仏像にいってしまいましたが、慈尊院は弘仁7年(816)、弘法大師が高野山開創の時、高野山参詣の表玄関として伽藍を創建し、高野山一山の庶務を司る政所を置いて、高野山への宿所ならびに冬期避寒修行の場とされたのが始まりだそうです。また弘法大師の母君
(玉依御前 : たまよりごぜん)が香川県善通寺より、我が子空海の開いている山を一目見たいとの思いから、高齢にも関わらず慈尊院に参られ、ご本尊弥勒菩薩を篤く尊崇せられたそうですが、母君が亡くなられた際に弘法大師は、廟堂の建立と弥勒仏を自作して、母君の霊を安置されたと伝わります。
そんな慈尊院に昭和60年代に、紀州犬と柴犬の雑種が住み着きました。慈尊院から聞こえる鐘の音を好んでいたため、つけられた名前は「ゴン」(^^)/
↑ 【新装版】高野山の案内犬ゴン ハート出版
何とこのゴン、最初の頃は九度山駅と慈尊院の間を参拝者を案内するのですが、そのうちに高野山町石道の約20kmの道のりを朝、慈尊院を発って、夕方に高野山上の大門まで道案内し、(慈尊院からスタートして大門まで8時間ほどかかります!)夜には慈尊院に戻るという毎日を送るようになったのです!
約1200年前、弘法大師空海が高野山を開くに際して、狩場明神とおっしゃる神様と出会ったとき、猟師の姿をして2匹の黒犬を連れていたそうな。
↓ こんな感じ
ゴンは2002年6月5日(5日は弥勒縁、弘法大師母君命日!)息を引き取りました。
「弘法大師の案内犬の再来・生まれ変わり」「お大師さんの犬」などと参詣者から親しまれ、愛されてきたゴンを惜しみ、慈尊院境内の弘法大師像の横に「高野山案内犬ゴンの碑」が建てられています。
↑ なかなかカワイイ
(後日談)2000年6月5日(初代の命日)からゴールデンレトリバーの雑種で2代目ゴンが飼われているそうです。ただ2代目は参拝客をどこにも案内はしないそうでございます(‘ω’)
※ 地元の方からすでに2代目もお亡くなりになったと聞きました。
3代目は今のところ居ないようです。。。
高野山中腹の神社、丹生都比売神社にもご神犬「すずひめ号」「大輝号」が居られます。
行事の際にのみご登場とのことで、私はまだお会いできておりません。。。
熊野古道 大辺路 安居の渡し ― 2020年05月29日
紀伊山地の霊場と参詣道は、和歌山県・奈良県・三重県にまたがる3つの霊場(吉野・大峰、熊野三山、高野山)と参詣道(熊野参詣道、大峯奥駈道、高野参詣道)が世界遺産に登録されています。
前に映画のカテゴリーで書き込みました「道」の先例である「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」の最終地であるスペインのガリシア州と、熊野古道の最終地である和歌山県とは、古道の最終地としての永続的な友好関係を確立するために、両古道の「姉妹道」提携を締結しています(^^)/
私、実は「和歌山県世界遺産マスター」なる資格を頂戴いたしまして、世界遺産保全啓発活動などをしております。何しろ広大な世界遺産ですので、「高野地区」と「熊野地区」に分かれてまして私、「高野地区」担当なんですが、もちろん熊野古道の方も大好きです。
熊野古道とは、主に次の6つの道を指します。
紀伊路(渡辺津 ~ 田辺) ※世界遺産登録に含まれていない
小辺路(高野山 ~ 熊野三山、約70km)
中辺路(田辺 ~ 熊野三山)
大辺路(田辺 ~ 串本 ~ 熊野三山、約120km)
伊勢路(伊勢神宮 ~ 熊野三山、約160km)
大峯奥駈道 (吉野 ~ 熊野三山)
皆さん、熊野古道って紀伊山地の山の中、ひたすら歩く道って思ってますよね。まあそうなんですけど・・・大辺路に日置川を渡る渡し舟区間があります。仏坂の入り口です。
大辺路街道で唯一、川を舟で渡る「安居の渡し」があります。
昔ながらの川舟で日置川の清流を渡ることができるんですよー♪
安全確保のため船頭さんは2名体制です。
渡し場跡からは仏坂の登りを一気に登ります。ここから、すさみ町の入谷までの間は、自然林に囲まれた尾根道、石畳道が続いて南紀の美しい自然と、歴史を感じることができます。
以前、和歌山市の旅行代理店で勤務していた時、和歌山大学のインターンシップ生を指導して、
国土交通省主催の「水の里の旅コンテスト」に応募するため、現地を視察しました。
↑ 乗船券です。もちろん記念にお持ち帰りです。
今回の写真はその時のものです。
コンテスト結果は、学生部門で受賞致しました(^^)/
百間山渓谷のウオーキングも含めた、いいツアーですよ。
国土交通省のホームページから見てあげてくださいませ。
http://mizunosato-ouen.jp/wp/wp-content/uploads/2018/12/b9f1275a43a84ad2351549f96c10f315.pdf
映画で旅する世界遺産 第3回 サン・ジャックへの道 ― 2020年05月17日
サンジャックへの道
原題 Saint-Jacques...
La Mecque 製作年 2005年 製作国 フランス
今回の世界遺産は「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路:カミノ・フランセスとスペイン北部の道」(フランスとスペインにまたがる)です。
いわゆる聖地に向かう巡礼の道が世界遺産に登録されているのは、ほかに日本の「紀伊山地の霊場と参詣道」(和歌山県・奈良県・三重県にまたがる)があります。
スペイン語では、El Camino de Santiago(サンティアゴの道)と呼ばれ、また、定冠詞を付けた大文字で始まるEl Camino(その道)はサンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼路を表します。フランス語ではle chemin de Saint Jacques(サン・ジャックの道)と呼ばれています。
サンティアゴ・デ・コンポステーラには、聖ヤコブ(スペイン語でサンティアゴ)の遺骸があるとされ、ローマ、エルサレムと並んでキリスト教の三大巡礼地に数えられています。聖ヤコブはキリスト12使徒のひとりで、英語でセント・ジェームス、フランス語でサン・ジャック、スペイン語でサンティアゴ。
聖ヤコブは、キリストの死後、スペインで布教していましたが、エルサレムで最初の殉教者となり、その後、星の導きによりサンティアゴ・デ・コンポステーラに埋葬されたのだそうです。
めちゃくちゃ仲の悪い3兄弟ピエール、クララ、クロードの母親が亡くなりなり、遺言で遺産相続の条件としてこの3人が一緒に、フランスのル・ピュイから、ピレネー山脈を越え聖地サンティアゴまで、1500キロメートルを歩くことになります。(今回、ついストーリー追っかけてます。ちょいネタばらし入ります。)
ツアーの同行者にアラブ系少年やなんかワケありそうな女性など9人。さまざまな思いを胸に長い旅に出る。いわゆるロードムービーです(^^)/ ↓ とにかくツアーは開始されました。
↓ 歓喜の丘から少し進んだところにあるアルベルゲで一泊してついに到着!
ここがサンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂です。
「ボタフメイロ」とはガリシア語で「煙を吐き出すもの」を意味しているそうです。
↑ ラムジーは文字がかなりのレベルで読めるように。
このシーンはフィニステレ岬へ向かうバスの中です。
海岸で、サイードがラムジーに母親が亡くなったことを告げます。。。。(:_;)
そしてそれぞれ、お家へ帰るのですが、ラストにいいエピソードが待ってますのでお楽しみに。
サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路を歩くロードムービーはもう一本ありまして・・・
「星の旅人たち」この映画もお勧めです。またいつかご紹介できればと思います~
映画で旅する世界遺産 第2回 落下の王国 The Fall ― 2020年05月16日
世界遺産を舞台にした映画、個人的にはこれが決定版だと思っています(^^)/
落下の王国 原題「The Fall」
インド・イギリス・アメリカの共同制作で日本公開は2008年度
ターセム監督(インド出身)が、構想26年、4年の歳月を費やして、世界遺産を中心に世界24ヵ国以上でロケを敢行。CGで作り上げる映画とは一味違います!
この映画はインドの世界遺産と歴史建造物を中心に(世界遺産に登録されていないロケ地もすごいです)観る者に自宅に居ながらの世界遺産観光を楽しませてくれますので是非、場面を見ながら「あ、ピラミッド~!」とか世界遺産を見つけてください。
世界遺産ロケも素晴らしいのですが、劇中登場人物たちの衣装も凄いです。デザインしたのは、日本人アートディレクター石岡瑛子さん。この華麗な衣装と幾何学的な建物や、世界遺産遺跡や自然との映像コラボレーションが圧倒的です。そして映像も凄いのですがストーリーも悪くありません。

ストーリーは、映画撮影中の落下事故で下半身不随となったスタントマン、ロイ。恋人である共演女優を主役の男性に獲られ、やけぎみなロイが、同じ病院でオレンジの木から落下して、腕の骨折で入院中の少女、アレクサンドリアに思いつきの愛と冒険ファンタジーをお話ししてあげます。
アレクサンドリアはロイの語る愛と復讐のファンタジーにすっかり引き込まれていきますが、彼の本当の狙いはアレクサンドリアにあることをさせることでした。。。。


↑ インドの世界遺産
タージマハル廟 (画像上)はムガル帝国第5代皇帝シャー・ジャハーンが、1631年に死去した愛妃ムムターズ・マハルのため建設した総大理石の墓廟です。超有名世界遺産の一つ。
ファテーブルシークリー 宮廷地区の一ヵ所 パーンチ・マハル(画像下)は五層の建築物。壁がない建築物のため、遊戯、納涼、展望のための施設だったと考えられています。
インドロケでは他に アーグラ城塞(世界遺産)・アクバル廟・ジャイプールのウメイドバワンパレス・ウダイプール水中宮殿ホテル・ジョードブルのメヘラーンガル砦と青の街
アーバーネリー階段井戸 ↓ などですがこの幾何学的な階段井戸、すごくないですか??

ジャイプールから車で約1.5時間のアーバーネリー村に位置します。
9世紀頃に作られた月(チャンド)の井戸(バオリ)と名づけられた階段井戸で深さは約30m、13層の規則正しい長方形の幾何学的なデザインが見事です。
インドの世界遺産以外のロケ地ですが、これもまた世界遺産でないのが不思議なくらいの建造物ばかりですね~。

↑ こちらはトルコです。アヤソフィア寺院(世界遺産 イスタンブール歴史地区の一部として)
上の画像はユネスコ世界無形遺産にも登録されています、セマーの儀式ですね。ミステリアスな旋回の舞いが映画ではうまく表現されています。

↑ 上の画像はエジプト メンフィスのピラミッド(世界遺産 「メンフィスとその墓地遺跡 - ギザからダハシュールまでのピラミッド地帯の一部として)です。
下の画像はナミビアの世界自然遺産 ナミブ砂漠です。
他にも世界遺産を中心に実に壮大なロケ地ばかりです。下記に私が映画を見て気づいた場所あげておきます。
(中国)万里の長城(世界遺産) 桂林(世界遺産 中国南部カルストに追加として)
(イタリア)ローマ歴史地区 (世界遺産 ローマ歴史地区、教皇領とサン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂の一部)
(チェコ)プラハ歴史地区 (世界遺産)
(カンボジア)アンコールワット遺跡群 (世界遺産 アンコール遺跡群の一部)
(フランス)パリのセーヌ河畔 (世界遺産)
(アメリカ)自由の女神 (世界遺産)

映画で旅する世界遺産 第1回 ツーリスト ― 2020年05月04日






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