夏の花 「ひまわり」 ― 2020年08月03日
映画で旅する世界遺産 第7回 中国 麗江古城 ― 2020年07月14日
題名は『三国志演義』の関羽が一時仕えていた曹操のもとを出奔して旧主劉備にもとへ帰った故事小説『千里走単騎』からだそうで、映画では中国最古の仮面劇と言われている「儺戯(ノウシイ)」で演じられています。
高倉健主演の「君よ憤怒の河を渡れ」は中国で累計8億人の観客を動員して空前の大ヒットとなったと聞いたことがあります。亡くなった時も中国側からの追悼が凄かったですよね。
↓ 北国で漁師をしている高田(高倉健)には、東京で民俗学を研究している息子・健一(中井貴一)が居ます。しかし、長年の確執があり疎遠になっていました。健一の妻・理恵(寺島しのぶ)から健一が病で倒れたと聞き、見舞いに行きます。
仏教や道教の仏像もあり、少数民族によって書かれた麗江壁画が残っていますが、この麗江の最大の特徴は、8世紀、現在の青海省付近から南下してきたと言われている少数民族ナシ族の「トンパ文字」かと思います。映画では残念ながら紹介されませんでした。。。
トンパ文字は現在、世界で唯一の「生きた象形文字」とされ2003年、ユネスコの世界記録遺産に登録されました。
ネット上で日本語 → トンパ文字変換サイトがありまして(^^♪
自分の名前を変換した結果がコレ ↓ いかがですか?カワイイでしょ
↓ 通訳ガイドを雇います。そりゃ~そうでしょうね。
映画で旅する世界遺産 第6回 イタリア トスカーナ地方 ― 2020年07月12日
私、ヨーロッパのお国の中ではスペインとイタリアが好きなんです。世界遺産の国別登録件数も1位がイタリアで55件(同じく中国が55件)3位がスペインで48件とトップクラスの両国です。特にイタリアは初めて行ったのが40年ほど昔、その旅行中にパスポートを盗難に遭うという悲劇(いや喜劇か)的事件がありまして、再発行されるまで長期滞在を余儀なくされました。それでイタリア各地をぶらぶら。。。(^^)/
(ほんとは日本領事館のあるミラノに滞在してなさい!と警察で言われたんですけどね。。。)それ以来、大好きなお国となりました。(いやほんとですよ~)
首都、ローマやヴェネチアも良いですが、トスカーナ地方(フィレンツェやピサもこの地域)がいいですね。映画の舞台はこのトスカーナ地方の世界遺産ヴェローナとシエナです。
映画のタイトルは「ジュリエットからの手紙」です。 (はい、例によってネタバレとなります)
ヴェローナには、英国の作家シェイクスピアの戯曲「ロミオとジュリエット」の舞台となったジュリエットの家があります。日本では「ロミオとジュリエット」として知られていますが、ジュリエット(Juliet)は英語で、イタリアではジュリエッタ(Giulietta)です。
イタリア語アルファベットにはJ他5文字がないそうで、このあたり荒木飛呂彦先生の「ジョジョの奇妙な冒険」でイタリアを舞台とした第5部では「ジョジョ」「JOJO」が「GIOGIO」と表記されていました。。
この部分、映画の作り話でなく本当なんです。いや驚きました~
対応言語はイタリア語に限らず、英語やドイツ語、そして日本語もOKだということで、世界各国から寄せられる恋の悩みに対応しています。
恋に悩んでいる方は、ジュリエットの秘書に相談してみてはいかがでしょうか?
そして何と現地まで行かなくても、ホームページでもしくは郵送で受け付けています~(^^)/
宛先:
Club di Giulietta
via Galileo Galilei, 3 – 37133 Verona,
Italy
お大師さまは今なお、高野山 奥之院で祈りをささげられています。
お大師さまは、あなたの胸のうちをお聞きくださいます。
お大師さまに あなたの悩み、苦しみ、楽しいこと、うれしいことをそっと聞いていただきましょう。
きっとお導きくださいます。
映画で旅する世界遺産 第5回 沖縄「勝連城」 ― 2020年06月30日
15世紀半ばから約450年間、沖縄には首里城を中心とした王国がありました。「琉球王国のグスク及び関連遺産群」は、2000年にユネスコの世界文化遺産に登録されています。
構成資産は沖縄県に点在する次の9資産です。
今帰仁城跡(なきじんじょうあと)
座喜味城跡(ざきみじょうあと)
勝連城跡(かつれんじょうあと) ← 映画ではこちらが舞台です
中城城跡(なかぐすくじょうあと)
首里城跡(しゅりじょうあと)
園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん)
玉陵(たまうどぅん)
識名園(しきなえん)
斎場御嶽(せいふぁうたき)
私、以前は洋画ばかりだったのですが最近、邦画よく見ます。特にいわゆる「地方創生もの」として作成された作品はその地元の風景・景観その美しさにちょっとした旅行気分を味わうことができます。そしてその場所に行ってみたいという気分にもなります。(それが映画の狙いの一つでもあるんでしょうが・・(^^)/)
世界遺産登録の目的は保護と保全ですので、なかなか映画のロケ地で使用というのも難しいとは思うのです。特に日本では・・・でもこの「勝連城跡」は屋外の遺構でロケ地としていいですね。
阿麻和利が居城した城と伝えられる勝連城跡は、沖縄の城の中で最も古く、築城は12世紀頃から始まっていたと伝えられています。現在の規模になったのは14世紀ごろのようで、阿麻和利は護佐丸を滅ぼし、さらに琉球統一をめざし国王の居城である首里城を攻めましたが、1458年に大敗して滅びたそうです。
↑ 負けず嫌いの華那は資材運びや、のぼり旗の制作も頑張ります。
↑ 作業後の飲み会で、この勝連城跡からなんと古代ローマの貨幣出土したと聞かされます。
沖縄県のうるま市教育委員会は、世界遺産「勝連城跡」の2013年度の遺構調査で、ローマ帝国のコイン4枚が出土したと発表しました。X線による画像確認などを行った結果、銅貨4枚が3~4世紀のローマ帝国のコインと判明。皇帝らしき人物の肖像や複数のアルファベットが確認されたということです。ローマ帝国のコインが出土するのは、国内で初めてだそう!勝連城跡にかかわる人物が、例えば南アジア島嶼地域や、西洋世界との接点を持つどこかで入手したと考えられています。
これは何と~!埼玉県秩父市や奈良県などで日本の古代通貨、富本銭や和同開珎などが発掘されたのとはまた違う歴史の面白さがありますね~(^^)/
↑ う~ん! 美しい空と海。プロジェクトも完了が近づきます。
しかし、ちょっとした行き違いから美鈴と華那は感情がもつれてしまい、華那は急遽、東京に帰ることに。
↑ 心配した仲間たちが二人のために特別なライトアップを用意します。
お互いに心情を吐露して・・・よかった。よかった。
↑ ボランティアプロジェクトも大成功。
私、沖縄を初めて訪問したのは40年ぐらい前になります。その時訪問したグスクは中城城跡(なかぐすくじょうあと)で、まだ世界遺産ではありませんでしたが、とても記憶に残っています。
↓ こちらは登録資産の今帰仁城跡(なきじんじょうあと)三山時代の北の覇者、北山王の居城です。私が訪問したのは2月ですが、咲いているのは桜です(^^)/
今帰仁城跡からは、琉球王朝発祥の地と言われる、伊是名島と伊平屋島の島影が正面に見え、晴れた日には与論島を見ることもできるそうです。起伏にそってゆるやかな曲線を描く城壁は、1500mの長さ。優美な姿で、ちょっと中国の万里の長城を思わせます。
実は他の城(グスク)もそうなのですが、基本的には遺構です。首里城も跡(すなわち遺構)が世界遺産です。
2019年に、世界遺産が2か所、火災にあう事件がありました。この沖縄の首里城とフランスはパリのノートルダム大聖堂です。首里城は正殿が跡形もなく焼け落ちました。
ノートルダム大聖堂の方は屋根の尖塔が崩落しました。世界遺産の建造物が崩れ落ちる映像に、衝撃を受けました。
しかしながら首里城は石造りの基礎部分や柱穴、溝など地下の遺構部分が「琉球王国のグスクおよび関連遺産群」の一つとして世界遺産に登録されており、1992年以降に復元された建物は、世界遺産の構成資産ではありません。
世界遺産に対する被害は文化庁によりますと、全焼した正殿の地下の遺構表面に2カ所の損傷を確認したが、面積は全体の0.05%とわずかなため「世界遺産の価値に与える影響は軽微」としています。
↑ これが世界遺産の遺構だ!
焼失した正殿や北殿などの復元建物については、再建時の資料が残っているため「復旧可能」とユネスコには報告。世界遺産の価値を分かりやすく伝える施設としてまた再建するそうです。
↑ 復元建造物とはいえ、見事な建物でした。。。またの再建を!
2000円札の絵柄にもなっている守礼門(懐かしい・・沖縄では今でも流通しているのだろうか?)「琉球は礼節を重んずる国」という意味だそう。中国王朝に向けてのメッセージだったとされています。火災の影響はなかったそうですがこちらも世界遺産ではありません。
↓ こちらは世界遺産登録資産 園比屋武御嶽石門
守礼門と歓会門の間にある石でできた門です。軒があり、まるで木造建造物に見えますが、近づいてみれば琉球石灰岩で作られていることに気づきます。国王が外出するときに安全祈願をした礼拝所で、形は門になっていますが。。。人が通る門ではなく、いわば神への「礼拝の門」!
新型コロナウイルスの影響もありました。。首里城ホームページによりますと、6月12日から正殿遺構等も公開されるそうです!
頑張れ世界遺産!
ジャズと映画 part3 坂道のアポロン ― 2020年06月16日
映画「坂道のアポロン」を観ました。アニメもありますが実写版です。
2018年公開映画ですので、全然旬な話題ではないのですが。。だって知らなかったんですもの。だってその頃はまだ忙しかったんですもの。。。
原作は小玉ユキさんによる漫画で、「このマンガがすごい! 2009」オンナ編で1位を獲得、第57回小学館漫画賞一般向け部門を受賞というなかなかの作品だったのでございます。
(以下、どうしても多少ネタバレになります。。。)
青春映画ですね。人間関係は、概ねこんな感じ。
ピアノ ドラム ボーカル
西見 薫→ 友情 ←川渕 千太郎← 幼馴染💛 迎 律子
↓尊敬 ↓💛 ↑親子
桂木 淳一←💛友里恵 迎 勉
トランペット 画学生 ベース
💛関係が典型的でわかりやすくてイイですね~ 薫は律子に💛です
東京のドクター、西見薫はピアノが特技らしく病院で子供に頼まれてちょこっと弾いてみたりしています。彼の机の上には高校時代の写真とロザリオが飾られています。。↓
時代設定とロケ地も最高です!(原作者の出身地)
1966年初夏、男子高校生・西見薫は、横須賀から長崎県の佐世保市にある佐世保東高校に転校、「坂道が忌々しい・・」とつぶやきながら通学している所から物語は始まります。
薫は学校の屋上で誰もが恐れる不良、千太郎と運命的な出会いをします。
薫はクラシックピアノが好きなのでした。↓
転校して、クラスメートからは「東京の方から来た、ぼんぼんらしかよー・・・」と陰口をたたかれる中、クラス委員の律子が親切なので、「レコードが買えるところは?」と聞きますと、「うちの家においでよ~」と言われて「それはいくらなんでも早すぎでは~💦」と思いつつ、お家に行きます。するとお家がレコード屋さん!というおちですね。 このレコード屋さんというのがイイですね。
そーそー。この時代、町には本屋さんがあるように、レコード屋さんがあったんですよ。
#1 モーニン(Moanin')
#2 サマータイム(summertime)
#3 いつか王子様が(Someday
My Prince Will Come)
#4 バット・ノット・フォー・ミー(But
not for me)
#5 バードランドの子守唄(Lullabys
of Birdland)
#6 ユー・ドント・ノウ・ホワット・ラブ・イズ(You don't know what love is)
#7 ナウズ・ザ・タイム(Now's
the time)
#8 ジーズ・フーリッシュ・シングス(These
foolish things)
#9 ラヴ・ミー・オア・リーヴ・ミー(Love
me or leave me)
#10 イン・ア・センチメンタル・ムード(In A Sentimental Mood)
#11 レフト・アローン(Left
Alone)
#12 オール・ブルース(All
Blues)
役行者 ゆかりの地 ― 2020年06月05日
古刹といわれる歴史ある寺院を訪問しますと、「役行者」開基という所が多くあります。
私の住む大阪府河内長野市の「観心寺」もそうですし、大阪府南河内郡河南町「弘川寺」、大阪府泉佐野市の「七宝瀧寺」、大阪府和泉市「松尾寺」、奈良県吉野町の「金峯山寺」、天川村の「大峯山寺」「龍泉寺」、御所市「転法輪寺」(金剛山上)などなどそれはもうきりがありません。
役行者とは?
7~8世紀に奈良を中心に活動しておられました、修験道の開祖とされている人物です。
↑ 泉佐野市 七宝瀧寺に祀られる尊像です。
「役行者」は「役小角(えんのおづの)」がその本名であると言われています。
「神変大菩薩(じんべんだいぼさつ)」とも言われますが、これは光格天皇が、寛政十一年(1799)、役行者に贈った諡号(しごう)です。
多くの伝説が残されており、私は役行者を日本のファーストX-MENと呼んでいます(^^)/
幼少のころ頭に角があったとも。
恐らく念能力で物質を動かすことができる系のミュータントですね。
物質証拠としては、鳥取県にある三徳山三佛寺投入堂です。役小角が法力で建物ごと平地から投げ入れたという伝承が残されています。https://www.tottori-guide.jp/tourism/tour/view/168
役行者は、鬼神を使役できるほどの法力を持っており、前鬼と後鬼を従えた姿が有名です。
前鬼・後鬼は、夫婦の鬼で前鬼が夫、後鬼が妻
↓ こちらは天川村洞川 龍泉寺の前鬼・後鬼の雄姿
写真右 夫の前鬼は赤鬼で鉄斧を手にし、役行者の前を進み道を切り開きます。
現在の奈良県吉野郡下北山村出身とされています。
写真左 妻の後鬼は、青鬼で、霊力のある水が入った水瓶を手にし、種を入れた笈を背負っていることが多いそうです。現在の奈良県吉野郡天川村出身とされています。
↑ 龍泉寺の境内、「龍の口」と呼ばれる泉から湧き出る清水は、修験者たちから「清めの水」とされて、大峰山の第一の水行場とされるなど、修験道の道場として有名です。
洞川から大峰山(山上ヶ岳)を登る修験者は、宗派を問わず、龍泉寺で水行の後、八大龍王尊に道中の安全を祈願するのが慣例となっています。
↑ 大峰本宮 天河大辨財天社
別名天河神社ともいい、日本三大弁財天の筆頭・大峯本宮とされる神社で、芸能の神様としても有名です。能関係資料多数が保存され、我が国能楽発達史上の貴重な資料とされています。
弘法大師 空海は、同神社への参籠や大峯の山中で修行によって神仏習合の密教を「あ字観」として完成したそうです。おおーっ!ここで。。。そうだったんだ。
それにしても、神様、いくらなんでも少々、サイズが小さすぎるのでは。。。( ;∀;)
↑ こちらは、奈良県御所市にある役行者、生誕地 吉祥草寺
木造役行者母公坐像も、他に遺品の少ない貴重な作例です。
(母想いなエピソード)
役行者は大峯山(山上ヶ岳)に向かい修行をしていました。
この修行を案じた役行者の母、渡都岐(とつき)白専女は、役行者の弟子・後鬼の案内で葛城山の麓、茅原から険しい峠や山河を越えて、役行者が山籠りして修行している大峯山に一番近い、洞川の蛇ケ谷まで会いに来ましたが、この谷を渡ろうとすると、一匹の大蛇が行く手を阻み、どうしても渡ることが出来ません。後鬼と替わるがわる何度試みても駄目でした。このことを知った孝行心の篤い役行者は、このままでは母は私を心配して命の危険な山中を何処までも心配して追っかけて来るだろう。蛇ケ谷に庵を建て母に住んでもらい、身の回りのことを後鬼に頼み、私自身が時々母を訪ねることにすれば、母も安心して留まってくれるだろうと、洞川の人たちに頼んで母の庵を建ててもらい、母公堂と庵の名を付けました。 ↓ 天川村洞川の母公堂
また役行者は母を思う心から、母が後を追わないようにと「女人入山禁止の結界門」を建てました。これが「女人禁制」の始まりであり、1300有余年後現在も守り続けられています。↓
※ 現在は山上ヶ岳の登山口にある女人結界門まで女性も進むことができます
(びっくり仰天なエピソード)
役行者様、ある時、葛木山と金峯山の間に石橋を架けようと思い立ち、諸国の神々を動員してこれを実現しようとします。。ところが、葛木山の神、「一言主」は、夜間しか働かなかったのです。役行者は「一言主」を、折檻して責め立てたそうな!(神様相手に無茶苦茶でんがな~)
すると、それに耐えかねた「一言主」は、天皇に役行者が謀叛を企んでまっせと訴えため、(一言主もあなた神様なんだから~って突っ込みたくなるところではあります・・・)役行者は彼の母親を人質に取られ、(母親想いの弱点を突かれたか!?)朝廷によって捕縛され、伊豆大島へと流刑になったとか。。。
↑ 葛木 一言主神社 乳だれの大イチョウが有名です。
役行者の生涯に関して、史料としては「続日本紀」に記述がありますが、伝承によるところが大きく、「日本霊異記」などに、当時流布していた話を元にして書かれているようです。荒唐無稽な話と思われるかもかもしれませんが。。。
ところで、行者(ぎょうじゃ)とは、○○の修行を行う者の意味で、特に断食や針山の上に坐禅をするなどの苦行の行者が有名です。
お釈迦様も悟りを開く前に、苦行をしていた事で知られています。
日本では、特に山岳修行を行う者を指すようになり、修験道(しゅげんどう)と呼ばれる宗教となりました。
明治の頃、軍の陸地測量部の測量官に、未踏峰とされてきた剱岳への初登頂と測量の命令が下ります。
それは日本地図最後の空白地帯を埋めるという重要かつ困難を極める任務だったのです。
ベテラン山案内人とともに測量に挑んだ男たちは、ガレ場だらけの切り立った尾根と悪天候・雪崩などの厳しい自然環境、ライバル日本山岳会との登頂争い、未発達な測量技術と登山装備など様々な困難と戦いながら測量を行います。
ジャズ と 映画 Part2 ― 2020年05月27日
前回(ジャズ と 映画)に書き忘れたのですが、映画「ラウンド・アバウト・ミッドナイト」はジャズマン出演のフィクションドラマです。タイトルはセロニアス・モンクの名曲ですが、このブログタイトルもそれをもじってますです。はい('ω')
で、モンクの映画DVDを持ってました。「THELONIOUS MONK:STRAIGHT NO CHASER」(1988年)
セロニアス・モンクご本人出演のドキュメンタリーです。(当然、白黒画面ほとんど)
シャーロット・ズヴェリン監督でクリント・イーストウッド製作総指揮。
ホントにイーストウッドさんたらジャズがお好きなんですよね♪
マイルス・デイヴィスを描いたドキュメンタリー映画の日本劇場公開が決定!とのニュースを知ったものですから、これは行かねばなるまいと。。。
ドキュメンタリー映画「マイルス・デイヴィス クールの誕生」 (原題:MILES DAVIS: BIRTH OF THE COOL / 監督:スタンリー・ネルソン)の日本劇場公開がマイルスの94回目の誕生日である5月26日に発表されました。2020年9月4日から順次公開とのことでございます。
↑ そりゃもうジャズの雰囲気がプンプンと漂ってきそうな。。
マイルスといえば、その代表作の一つで、歴史的名盤といわれます「Kind of Blue」がありますが、そのレコーディング参加していたドラマー、ジミー・コブ氏が5月24日肺癌で亡くなったそうです。御年91歳!そのレコーディングの演奏メンバーは
マイルス・デイヴィス - トランペット
ジョン・コルトレーン - テナー・サックス
キャノンボール・アダレイ - アルト・サックス
ビル・エヴァンス - ピアノ
ウィントン・ケリー - ピアノ
ポール・チェンバース - ベース
ジミー・コブ - ドラム
といった面々だったのですが、実はこれで、演奏メンバー全員が亡くなったことになります。。。
ああ、時代が過ぎていく。
コブさん、当然上記映画にもご出演でしょうし、そういう意味でも必見となりました。
↑映画のトレーラーにも出演しているのを発見。最後の雄姿か。。
ジャズ と 映画 ― 2020年05月25日
私、映画わりと好きなんですけど、ジャズをテーマにした映画ってのも、いくつかありますよね。
クリント・イーストウッドが、大のジャズファンであることは有名ですし、チャーリー・パーカーの音楽と生涯を描いた伝記映画「バード」(1988)は彼が監督を務めています。 ↓
↑ 映画「ラウンド・ミッドナイト」(1986)ではテナーサックス奏者のデクスター・ゴードンが主演。ハービー・ハンコックがアカデミー作曲賞を受賞し、デクスター・ゴードンもアカデミー主演男優賞にノミネートされたなかなかの作品でした。そりゃもう演奏シーンがフレディ・ハバード、ウェイン・ショーター、ロン・カーターなどなどプロで固められているものすごさ!
ミステリー映画ですが、「死刑台のエレベーター」(1958)でのマイルス・デイヴィスの演奏も有名になりました。 ↓
↑ 比較的最近では、「セッション」(2014)が、すさまじい映画でした。第87回アカデミー賞で5部門にノミネートされ、名門音楽大学の先生役、J・K・シモンズが助演男優賞を含む3部門で受賞しています。
生徒である主人公のドラムに対しての指導の厳しいこと!
ひ~~!恐ろしい。プロを目指すというのはなんともはや大変かなと!
こちらビッグバンドが舞台ですが、練習シーンのパワハラ、アカハラがえげつなさすぎて、後味があまり良いとは言えない映画でした。ラストシーンはすさまじいですが。
それに対して同じビッグバンドが舞台。ちょっと古い日本映画ですが「スイングガールズ」(2003)をこの間、久しぶりに観ました。やっぱりこっちが(映画として)面白いですね~(^^)/
東北地方にある高校の落ちこぼれ学生、鈴木友子(上野樹里)ら女子生徒が、夏休みの補習授業をサボるため、なりゆきでジャズバンドを始めるというお話。(青春ムービーですね)
↓ この大あくび、もー最高ですね!
↓ 楽器は何ができますかときかれて。。
リコーダーしか吹いたことのない関口香織(本仮屋ユイカ) えへっ♪
↓ 所属するロックバンドが解散し、手持無沙汰となったギター担当の渡辺弘美(関根香菜)とベース担当の山本由香(水田芙美子) 見た目としゃべり方怖いが、いいやつだったりする。
↓ 鼻の穴にマウスピースを突っ込むわ、トランペットでシャボン玉作るわ。。(ほんとにそんなことできるのか?)学生たちの馬鹿さかげんがたまらんシーンです!
↓ 使わない(使えない)パソコンと妹のゲーム機売って、中古のサックス買いました~
ちょっと、ジャズ漫画の「ブルー・ジャイアント」(石塚真一 作画)っぽいシーン
↓ 練習場所がなく、カラオケ店内で。。見つかって怒られる これは三密も極まれり!
なんといっても秀逸なのが、竹中直人さんのジャズオタクぶり!
数学教師・小澤忠彦(竹中直人)の後をつけていって自宅を覗くと、オーディオルームでサックスを吹く姿を目撃!(でも実は初心者でヤマハ音楽スクールに通っている。。。) ↓
↓ 部屋は防音ドアの専用オーディルームで。ジャズマニアはブランデーグラス片手なのだそうだ(^^♪スピーカーはジャズマニア御用達JBLか?
↓ レコードは決してぞんざいに扱ってはいけない。いちいち白手袋はめて大切に。。
↓ 見てください!この壁のディスプレイ~
ビッチェズ・ブリューに竹中さんの体に隠れてますが、オーネット・コーマンのゴールデン・サークルですよ!かなり硬派のジャズマニアぶりです。
「エリック・ドルフィーのファイブ・スポットは名盤で、トランペットはブッカー・リトルだ」と解説中
↓ 信号機から流れる音がジャズであることを発見(曲名 : Comin' Through the Rye 故郷の空 スコットランド民謡)してから、卓球の打ち返す音や、団地で布団をたたく音にもジャズが宿ることに目覚める。
↓ 地元スーパーの前で演奏して、徐々にうまくなっていく。
↓ そしていろいろと、トラブルありながらやっと迎えた本番です。
↓ 小澤先生も駆けつける (演奏は初心者であることが、生徒にはすでにばれているのだが指揮してほしいと頼まれている)
↓ クライマックスの曲では、トロンボーンやトランペットにもソロパートが・・
↑ 練習してきたハイノートを出すことができる のっかっているのはお守りのねずみ
↓ 観客も先生方も大喜び
映画で旅する世界遺産 第3回 サン・ジャックへの道 ― 2020年05月17日
サンジャックへの道
原題 Saint-Jacques...
La Mecque 製作年 2005年 製作国 フランス
今回の世界遺産は「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路:カミノ・フランセスとスペイン北部の道」(フランスとスペインにまたがる)です。
いわゆる聖地に向かう巡礼の道が世界遺産に登録されているのは、ほかに日本の「紀伊山地の霊場と参詣道」(和歌山県・奈良県・三重県にまたがる)があります。
スペイン語では、El Camino de Santiago(サンティアゴの道)と呼ばれ、また、定冠詞を付けた大文字で始まるEl Camino(その道)はサンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼路を表します。フランス語ではle chemin de Saint Jacques(サン・ジャックの道)と呼ばれています。
サンティアゴ・デ・コンポステーラには、聖ヤコブ(スペイン語でサンティアゴ)の遺骸があるとされ、ローマ、エルサレムと並んでキリスト教の三大巡礼地に数えられています。聖ヤコブはキリスト12使徒のひとりで、英語でセント・ジェームス、フランス語でサン・ジャック、スペイン語でサンティアゴ。
聖ヤコブは、キリストの死後、スペインで布教していましたが、エルサレムで最初の殉教者となり、その後、星の導きによりサンティアゴ・デ・コンポステーラに埋葬されたのだそうです。
めちゃくちゃ仲の悪い3兄弟ピエール、クララ、クロードの母親が亡くなりなり、遺言で遺産相続の条件としてこの3人が一緒に、フランスのル・ピュイから、ピレネー山脈を越え聖地サンティアゴまで、1500キロメートルを歩くことになります。(今回、ついストーリー追っかけてます。ちょいネタばらし入ります。)
ツアーの同行者にアラブ系少年やなんかワケありそうな女性など9人。さまざまな思いを胸に長い旅に出る。いわゆるロードムービーです(^^)/ ↓ とにかくツアーは開始されました。
↓ 歓喜の丘から少し進んだところにあるアルベルゲで一泊してついに到着!
ここがサンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂です。
「ボタフメイロ」とはガリシア語で「煙を吐き出すもの」を意味しているそうです。
↑ ラムジーは文字がかなりのレベルで読めるように。
このシーンはフィニステレ岬へ向かうバスの中です。
海岸で、サイードがラムジーに母親が亡くなったことを告げます。。。。(:_;)
そしてそれぞれ、お家へ帰るのですが、ラストにいいエピソードが待ってますのでお楽しみに。
サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路を歩くロードムービーはもう一本ありまして・・・
「星の旅人たち」この映画もお勧めです。またいつかご紹介できればと思います~
映画で旅する世界遺産 第2回 落下の王国 The Fall ― 2020年05月16日
世界遺産を舞台にした映画、個人的にはこれが決定版だと思っています(^^)/
落下の王国 原題「The Fall」
インド・イギリス・アメリカの共同制作で日本公開は2008年度
ターセム監督(インド出身)が、構想26年、4年の歳月を費やして、世界遺産を中心に世界24ヵ国以上でロケを敢行。CGで作り上げる映画とは一味違います!
この映画はインドの世界遺産と歴史建造物を中心に(世界遺産に登録されていないロケ地もすごいです)観る者に自宅に居ながらの世界遺産観光を楽しませてくれますので是非、場面を見ながら「あ、ピラミッド~!」とか世界遺産を見つけてください。
世界遺産ロケも素晴らしいのですが、劇中登場人物たちの衣装も凄いです。デザインしたのは、日本人アートディレクター石岡瑛子さん。この華麗な衣装と幾何学的な建物や、世界遺産遺跡や自然との映像コラボレーションが圧倒的です。そして映像も凄いのですがストーリーも悪くありません。

ストーリーは、映画撮影中の落下事故で下半身不随となったスタントマン、ロイ。恋人である共演女優を主役の男性に獲られ、やけぎみなロイが、同じ病院でオレンジの木から落下して、腕の骨折で入院中の少女、アレクサンドリアに思いつきの愛と冒険ファンタジーをお話ししてあげます。
アレクサンドリアはロイの語る愛と復讐のファンタジーにすっかり引き込まれていきますが、彼の本当の狙いはアレクサンドリアにあることをさせることでした。。。。


↑ インドの世界遺産
タージマハル廟 (画像上)はムガル帝国第5代皇帝シャー・ジャハーンが、1631年に死去した愛妃ムムターズ・マハルのため建設した総大理石の墓廟です。超有名世界遺産の一つ。
ファテーブルシークリー 宮廷地区の一ヵ所 パーンチ・マハル(画像下)は五層の建築物。壁がない建築物のため、遊戯、納涼、展望のための施設だったと考えられています。
インドロケでは他に アーグラ城塞(世界遺産)・アクバル廟・ジャイプールのウメイドバワンパレス・ウダイプール水中宮殿ホテル・ジョードブルのメヘラーンガル砦と青の街
アーバーネリー階段井戸 ↓ などですがこの幾何学的な階段井戸、すごくないですか??

ジャイプールから車で約1.5時間のアーバーネリー村に位置します。
9世紀頃に作られた月(チャンド)の井戸(バオリ)と名づけられた階段井戸で深さは約30m、13層の規則正しい長方形の幾何学的なデザインが見事です。
インドの世界遺産以外のロケ地ですが、これもまた世界遺産でないのが不思議なくらいの建造物ばかりですね~。

↑ こちらはトルコです。アヤソフィア寺院(世界遺産 イスタンブール歴史地区の一部として)
上の画像はユネスコ世界無形遺産にも登録されています、セマーの儀式ですね。ミステリアスな旋回の舞いが映画ではうまく表現されています。

↑ 上の画像はエジプト メンフィスのピラミッド(世界遺産 「メンフィスとその墓地遺跡 - ギザからダハシュールまでのピラミッド地帯の一部として)です。
下の画像はナミビアの世界自然遺産 ナミブ砂漠です。
他にも世界遺産を中心に実に壮大なロケ地ばかりです。下記に私が映画を見て気づいた場所あげておきます。
(中国)万里の長城(世界遺産) 桂林(世界遺産 中国南部カルストに追加として)
(イタリア)ローマ歴史地区 (世界遺産 ローマ歴史地区、教皇領とサン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂の一部)
(チェコ)プラハ歴史地区 (世界遺産)
(カンボジア)アンコールワット遺跡群 (世界遺産 アンコール遺跡群の一部)
(フランス)パリのセーヌ河畔 (世界遺産)
(アメリカ)自由の女神 (世界遺産)

最近のコメント